仕事を選ぶ上では「好きである」ことより「向いている」方が遥かに重要なのでは?

ここ2〜3年くらいでしょうか、「好きなことを仕事にしよう」というメッセージを受け取る機会が増えてきました。

一時はテレビのCMに出てきたり、渋谷の広告になっていたり、SNSでは誰かが毎日のように「好きなこと」を仕事にする重要性を説いています。

ただ、ぼくはそういったメッセージを見るたび、「好きなこと」よりも重要なことがあるのでは?ということを考えます。

それは、「顧客に報酬と同等の価値を提供できること」です。もっと次元を落としてくだいて言うと、「その仕事が向いていること」となるかと思います。好きであることより、「向いている」ことの方が遥かにその仕事に就くべき理由になると考えます。

参照:どんな仕事の姿に「プロっぽさ」を感じるか。

逆に言うと、その仕事がちゃんと価値を生じるものであれば、別に好きである必要はないと思っています。これは、顧客の立場になってみればすぐにわかります。別に、寿司職人は寿司が大好きだから高い値段でも売れるわけではなく、その職人が握る寿司がうまいからです。顧客は、そのうまい寿司を食べるために、お金を払っている。

にもかかわらず、その寿司のうまさ如何は無視して、とにかく「◯◯が好きです!」という”発信”に重きを置いているケースがよく見られるので、それを見るたびに「あんまり美味しそうな寿司ではないけどね…」と思うわけです。

「なにが好きか」は、趣味で突き詰めればいいことではないでしょうか。その方が、自分のやりたいようにできるし、好きなペースで追い求めていけるので、理にかなっているのでは?

 

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