日課との付き合い方

私は日々の生活の中で日課というものを比較的大事にしている方だと思う。日課の内容は仕事に関連する事柄もあれば、プライベートの自己研磨なども含まれていたりする。

日課といっても全てが毎日実行するものばかりではないが、現在1週間あたりにおよそ10個前後の日課がある。このように日課中毒な私だが、日課というのは付き合い方がなかなか難しいなとつくづく感じる。

日課の特性を考えたときにまず第一に重要なことは「ちゃんと続ける」ことだろう。三日坊主の日課ばかりでは何も身にならない結果となる。ただ一方で、そのように絶対続けなければと思えば思うほど、日課に対する心理的ハードルが上がってしまい、新しい日課を作るときの障壁となってしまう。特に、日常というのは得てして仕事の忙しさにムラがあったり、体調不良の時期などもあったりするため常に同じような状態で日課に臨めるとは限らない。そうしたときにはちゃんと日課を休んでも良いという心理的な余裕を持っておくことも重要である。

そんな日課の難しさに対して私が行っている解決策はシンプルである。それは、日課をやった / やらなかったをちゃんと記録することである。拍子抜けするほど単純な解に思われるかもしれない。ただ、特に「やらなかった」ことを記録することが重要だと考えている。

前述したように日課において最も避けるべきは三日坊主になってしまうパターン、すなわち日課自体を「忘れてしまう」ことである。人間というのは怠惰なもので、ちゃんと意識づけをしないといとも簡単にこのパターンに陥ってしまう。これを避けるためのアプローチとして、ちゃんと1日の終わりに日課をやったかやらなかったかを記録する行為は有効に働く。そして重要なのは、やらなかった場合でも罪悪感を感じすぎないことだ。ここで強い罪悪感を感じてしまうと、日課に対する心理的ハードルになってしまうためだ。「今日は他の仕事が忙しかったから、この比較的重要でない日課はスキップすることにした」と、少しの振り返りを行う程度でちょうど良い。

そしてもう一つ重要なポイントは、日課を辞めるときには「辞める!」という明確な意思決定をしてから辞めるということだ。前述したように、日課において最も不幸な結末はその日課自体を自然と忘れてしまうこと、いわゆるフェードアウトしてしまうパターンである。日課を始めたからにはちゃんとその成果を管理し、状況を見ながら続ける/辞めるの判断を行うことでメリハリをつけたい。これが、私が大事にしている日課との付き合い方である。

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