仕事のコミュニケーションは「テンションとトーンを相手に合わせる」ことでうまくいく。

普段、ディレクターというポジションで仕事をしているため、コミュニケーションについて考えることが多いです。このブログでも、過去にもいくつかコミュニケーションに関するエントリを書いてきました。

「コミュニケーションの総量の減少」は、コミュニケーション不全の第一歩である。

ディレクターなら常に意識しておきたい、「ウィルパワー」について。

 

「電話はクソ」を信じ過ぎない方がいい。

それくらい、普段からクライアントや社内のメンバーとどのようにやり取りをするのが最適なんだろうと考えているのですが、特にクライアントと円滑にやり取りするうえで、効果を発揮することが分かってきたのが「郷に入れば郷に従え」というルールに則ってみること。

平たく言うと、相手の伝えやすい方法に合わせる、ということです。電話でのやり取りがスムーズな方に対しては電話で、逆にSlackがいちばんいいという方にはSlackで、という具合に、相手に合わせることが、よりよいコミュニケーションの前提になるんじゃないかな、と。

上記については方法の話ですが、テンション/トーンを相手に合わせる、というのも一定の効果を発揮します。以前、僕が新卒1年目だった頃、優秀なWeb編集者の先輩にメールを送る際に気をつけていることを聞いたことがありました。

同じ案件に関わっていたその先輩のメールはいつもCCで読んでいたのですが、いつもなめらかで、軽やかで、ぎこちない感じを一切見せない素晴らしいメールを送っておられて、すごく感心していました。なので、「どういうことに気をつけたら、こんなやり取りができるんだろう?」と思って質問を投げかけてみたんですね。

すると、その先輩の回答は「基本的に、テンションを相手に合わせる」というもの。内容如何はもちろんですが、言葉遣いや感嘆符の使い方、話題の運び方など、すべては相手に合わせて送っている、とのことでした。

なるほど。たしかにそれ以降意識して見てみると、ちょっとお堅い感じのクライアントから、くだけたやり取りができるライターまで、どんな相手に対してもそのテンションに合わせた返答を繰り広げていて、すごくスムーズにコミュニケーションを取っておられました。「ミラーリング」とも近いと思うのですが、そう返されることで相手はどことなく心地よい感じを与えられるだろうな、と感じました。

仕事上でコミュニケーションをとる際は、方法/テンションの両面で相手に合わせるということを意識してみてください。それだけで、ちょっとやりとりが楽しくなって、結果的にいいアウトプットに仕上げるための土壌が作られるような気がします。

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