ウェブディレクションのブラックボックス化について。

どうも、下津曲です。

今現在、僕はウェブディレクターとして働いています。
新卒で入った会社で約9ヶ月間「コンテンツディレクター」と呼ばれる、いわばウェブ編集的な仕事をしており、今年の1月に部署移動しウェブディレクターになりました。

ウェブディレクターの仕事はめちゃくちゃ楽しい。性格的に細かく、いろいろきちっと決めておきたいタイプの自分にとってはすごくフィットした仕事のような気がしています。よく、「ディレクターは自分だけじゃなにも作れないけど、いるとなんかめっちゃ便利な存在」みたいな言われ方をするんですが、まさにそんな感じになれたらいいなと思っています。社内からもお客さんからも、「なにか分からないことがあったら、とりあえずあの人に聞いてみよう」、そういうふうに頼られる存在になりたいと思っています。

ただ、ひとつ問題がありまして。
職種が変わってからいろいろと調べてみたんですね。やれ「ウェブディレクター 必要なスキル」だの、「ウェブディレクター 仕事 すすめ方」だの、「ウェブディレクション コツ」と。90年前半世代なので、「まずググる」ということが身に染み付いてるんですね。

すると、「ウェブディレクターとはこういう存在」という定義は各所でなされていることが分かります。たとえば「ウェブ制作における”監督”的な役割」とか「指揮する人」みたいな。

けれど、そこからもっと掘って、じゃあ具体的にどういうふうに仕事を進めていくのか、そのときにどういう技術が必要なのか、という情報がなかなか出てこない。いや、厳密に言うと確かにそういった情報はあるんですけど、かなりそれらの内容が属人的なんです。なので、同じようなケースでもやり方や順番がかなりバラバラ、というケースがよくあります。

振り返って考えてみると、ウェブディレクターの仕事って結構ブラックボックス化しているような印象があったんですね。

見積もりの作り方にしても、要件定義書の書き方にしても、「これ!」というベーシックな方法があるのではなく、なんとなく経験や勘だったり、それからその企業や組織で使いまわしてきたフォーマットや一定のロジックに基づいていたり、あまり必要なスキルや考え方がそこまで公になっていないような気がします。

別にこの話に結論はなくて、「そうじゃないです?」っていう提言なんですけど、どうですか?実際のところ。

もちろん、「だからこそ面白い」とも言えるんですよね。型にはまらずに自分のやり方を確立できるというところは、実際にモノをつくらないディレクターにとってクリエイティビティを発揮するポイントなので、いかにそこを見出していくか、という。

こういうふうに考えるようになって、ひとつ思いついたアイデアが「いろんな優秀な(ここ大事)ウェブディレクターに仕事の運び方、キャリアの積み方、普段意識していインプットしていること」などをインタビューしてまとめると面白そうだなと思ったりしました。ちょっといまそこまで奔走する余裕がないですが、趣味的にちょっとやってみたいなーと。

text by shimotsu_

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