前職時代から、営業日は毎日のようにメールを書いてきました。
同僚や外注先となるパートナー、クライアントなど、送り先はさまざま。何度「お世話になっております。」と書いたことかわかりません。(「おせ」まで打った段階で「お世話になっております。」と入力候補に出てくるので、実際はたくさん「おせ」と書いています。)
人間、何度も同じことを繰り返すとどうしても「クセ」が出てきます。メールにおいてもその「クセ」は人によってさまざま表れるもので、「!!」を多用したり、全体的にちょっとラフだったり…。
そのなかで僕も例外ではなく、最近とあるクセがあることに気づきました。それが「恐縮ですが…」と結構いろんな場面で書いてしまうこと。
本当に恐縮する場面では、そうしたフォローはもちろん必要です。けれど、特に自分に非がない場合や、なんの変哲もない連絡の場合も「恐縮ですが」と保険を打つことが多かったんですね。
ただ、これはあまり良くないことだなと感じています。
そのように書く場面は社内よりクライアントのほうが圧倒的に多いのですが、「…あれ、そんなにへりくだる必要もないのでは?」と気づいたんですね。金銭を介して仕事の受発注をしているとはいえ、そこはあくまで対等であるべきだなと。
そんな些細なことですが、そこに「対等じゃない意識」が芽生えると、「同じ目標を持つプロジェクトチームの形成」がなかなか難しくなってくる。そう考えると、メールの文面も多少くだけた内容の方がいいし、そこにストレスを感じる必要もないんですよね。
それから、なんとなく「恐縮ですが」と書き続けていると、ちょっとずつ卑屈な気持ちになってくるんですね。実際にはそこまで気にしていないにもかかわらず文字にしていると、そんな気がしてくるんです。引き寄せの法則というか、暗示というか。
ミスなく、相手に負担を強いるようなことがなければ本来必要ない言葉なので、今後は、「恐縮ですが」を送らなくてもいいようなマネジメントを心がけようと思います。