ウェブ制作でも映画の「エンドロール」のように実績を出せればいいのに。

主に受託事業を行っている会社には、それぞれ「どんな仕事なら受けるか」という基準が存在しているかと思います。

そうですね、例えば「収益性が良い仕事」とか「関係が良好に保てているクライアント」とか、そんなところでしょうか。

こうした基準は、その会社がどんな文化で、何を大切にしている会社であるかという価値観がダイレクトに反映されるところなので、意外と大事な点だったりします。

かのウェブ編集者の中川淳一郎さんは、著書『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘』のなかで、仕事を受ける基準を以下のように設けていると書かれています。

①成長できる
②カネ払いが良い
③仕事相手の事が好き

参照:『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘

ちょっと話は逸れますが、もし何らかの受託制作を行なう会社の面接があるとしたら、この質問はぜひ聞いておくべきだと思います。

いま、経営という仕事をする立場になって、これは初めて気付いた点です。

「実績として公表できるかどうか」という基準

話を戻します。

仕事を受ける際の基準は弊社にもあり、僕らは重要度別にいくつかの基準を分けています。それらすべてを紹介することはできませんが、そのなかで特に重要視している基準のなかに「実績として公表できるかどうか」という基準があります。

要は、関わった制作物に対して「これは僕たちが作りました」とか「この部分の制作に携わっています」と公にできる権利が得られるかどうか、という点です。

実のところ、ある程度制作に関わっていても、このように公表できないケースって結構あるんですね。

特に広告が絡んでくるお仕事となると関係者の数も増えてくるので、個々に確認をとるのが困難だったり、作業範囲もここからここまでとビシっと決まっているものばかりではないので公表しにくいという事情もあります。それは、とてもよくわかります。仕方のないことだと思います。基本的には、事前に確認し、それを了承したうえで受けているのでそこは受け入れる他ありません。

ただ、理解はしているのですが、「作ったって公表しちゃいけない」という状況はそんなに喜ばしいことではないのはたしかです。

例えば、映画のエンドロールのような

関わった人全員がそこに名前を刻むことができるようになったらめっちゃハッピーだな、とは思うんですよ。やっぱり。

例えば映画やドラマは、終わったあとにエンドロールで関係者や制作会社の名前が一覧で出てきますよね。まさにあんなイメージで、ウェブ制作においてもエンドロール的なものがあればいいなと思ったんですよね。

ライターであれば記名記事がその例だと思います。文末に「文:ほげほげ太郎」と書いてあれば、やっぱり意識しますし、すごくいい文章だったら名前を覚えて、それ以降その人の文章を楽しみにしますよね。

おもしろいコンテンツを作りまくることで有名な株式会社カヤックは、個人の紹介ページで、関わった制作物が一覧で見れるようになっています。しかも退職後も、そのページは残されたままです。

参考:https://www.kayac.com/team/tajima-shingo

もちろん、これはその一部だとは思いますが、この文化が広まると製作者のモチベーションも高まりますし、キャリア形成にも役立つので良いことづくめじゃないでしょうか。

この問題はほんとうに難しくてどうやって変えていけばいいのか全く検討もつかないのですが、業界全体の風潮として、「そういうもの」になっていければいいなと思います。

「えっ、昔って関わったサイトを実績として出しちゃいけなかったの!?」と、笑われるような時代になればいいなと、最近はそんなことを思います。

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