たいていの物事はうまくいかない

普段から、「たいていの物事はうまくいかない」と思って生きるようにしています。なので、基本的には自分が想像しているようには物事は進まないし、依頼していた仕事が期日通りにもらえることもないし、待ち合わせ前に長い信号機にひっかかってタイムロスする、そんなことを前提に考えています。

これは、「超悲観的」な考え方で、逆に楽観的なタイプの人は僕とは真逆で「大丈夫。なんとかなる」と思っているのだと思います。こうした考え方は、仕事でディレクションをするようになってから特に強くなってきました。「どうせうまいこといかない」という前提に立って進めるようにすると、自ずと、第二、第三の手を考えるようになります。初手ではうまくいかないと思い込んでいるので、必然的にその後の手を考えざるを得ないんですね。

これを徹底していると、常に準備とリカバリー案のストックが完璧な状態を保てるので、いざ失敗したり、思うようにいかなかった場合に全く慌てることなく済みます。「あー、まあ、そうだよね」くらいの感じです。

僕は仕事において焦ったり、慌てたりするのがとてもイヤなので(心臓に悪く、リアルに寿命が縮んでいく感覚に襲われます)、極力感情の起伏がないようにと考えた結果、こういう志向に辿りつきました。

加えて、かなりの心配性でもあるのですが、これは性格の上ではディレクターに向いているなと感じます。「まあまあなんとかなるっしょ」と楽観的なディレクターよりは、ちょっとしつこいくらい心配性で、「あれどうだっけ?」「あの件はどうなってるっけ?」と神経を張り巡らすくらいの方が失敗は格段に減ると思います。悲観的であることと心配性であること、はディレクターにとって武器となりうるマインドなんじゃないかと思います。

つぎの日 出稿費用について考える

ランダムな日

まえの日 1.2 × 1 > 0.8 × 10

ランダムな日

loading loading