稀に「スマホから失礼します」と前置きを書いてからメールを送ってこられる方がいらっしゃいます。
前職にいたときからいくつか僕もそのような文言つきのメッセージをいただいたことがあったのですが、僕はなぜ「スマホからメッセージを送ること」が失礼にあたるのか疑問に思っていました。
ひとつ考えられる理由は、「署名がない状態でお送りして申し訳ない」という気持ちがあるから、というもの。スマホでメールを打つと設定次第では署名が付かない場合があります。なので、そのことについて申し訳なさを感じて送ってこられるケースです。(「署名がないメールは失礼だ」と送り手が考えている、という前提がまずありますが。)
あぁ、そういう理由があるなあと思ったのですが、同時に「わざわざ、そんな前置きを書くほどのことか?」とも思うんですよね。
以前松浦弥太郎さんの本かお話のなかで「1度会って挨拶をした仕事の相手なら、そんなにめちゃくちゃ気を遣う必要はない」というふうにおっしゃっていました。なので、松浦さんご自身はお会いしたことのある方へのレスは短く、要件だけを書いて送るのだといいます。
僕はこのスタンスに感銘を受けて、できることなら短く、要件だけ書いて送りたい、そう思うようになりました。あんまり丁寧なメッセージって、ときに本質がぶれてしまうことがあって、「ん? なんかすごく丁寧だけど、この文章は何が言いたいんだろう?」と思っちゃうような文章になることがあるんですね。
チャットツールなんかだと、なんなら「はい」とか「OK」とかだけでやり取りが成立したらどんだけ楽なんだろうなぁ、なんて思います。もちろん、”お客さま”への応対としてはふさわしくないかもしれないけど、”チーム”だと思えば別に不思議なことじゃない。むしろ、自然なやり取りだと思います。
最近は「チーム」のことばかり考えるようになったのですが、「スマホから失礼します」といった丁寧すぎる心遣いをまったく必要としない、ちょっと雑なくらいのチーム形成が自分の理想だな、と感じているところです。