SMAP解散、めちゃくちゃ残念ですね。SMAPの5人はメンバーのパワーバランスがすごくちょうど良くて、これからも末永く続くだろうと思っていたばかりにショックが大きいです。
特に僕は、SMAPのようにエースとリーダーがそれぞれ別のメンバーとして居るグループが好きです。エースは明らかにキムタクだけど、リーダーは中居くん。この構図はとても美しく、見ている側としても安心感があります。バンド・グループにおける黄金比のようなものです。
(高校野球なんかでも、エースとキャプテンを別に据えたチームのほうがチームプレイが上手く機能し、平均的に勝率が高いという話があります)。
さて、僕は以前、
というブログを書いたことがあるのですが、もしかすると「解散してしまったバンド・グループは、エース = リーダーという組織図だったケースが多いのではないか?」と考えました。
この説は果たして正しいのでしょうか?
上記のブログで挙げたグループをそのまま使って検証してみましょう。
あ、その前にまず、エースの定義を明確にしておく必要がありますね。
本来なら、エースの定義を「人気度No. 1のメンバー」とするのが正しいのですが、人気度というのは定量的な尺度で測りにくいため、ここは公正をきたすべく、エース = ボーカル ということで統一しました。
それではまず、
解散したバンド・グループのメンバー構成から見ていきましょう。
解散したバンド・グループのメンバー構成
#1 東京事変
エース: 椎名林檎
リーダー: なし
1発目で幸先悪いですが、東京事変にはリーダーがいないようです。
#2 RCサクセション
エース: 忌野清志郎
リーダー: 忌野清志郎
お、エース = リーダーですね!
#3 オフ・コース
エース: 小田和正
リーダー: 小田和正
こちらもエース = リーダー。オフコースは特に、小田和正ワンマンのイメージがあります。
#4 ゆらゆら帝国
エース: 坂本 慎太郎
リーダー: 坂本 慎太郎
エース = リーダー。
#5 COMPLEX
エース: 吉川晃司
リーダー: なし
COMPLEXはどちらがリーダーという風には決めていなかったようです。
#6 BOOWY
エース: 氷室京介
リーダー: 氷室京介
BOOWYは氷室と布袋の2トップのイメージが有りますが、リーダーは氷室京介が務めていたようです。
#7 フリッパーズ・ギター
エース: 小山田圭吾
リーダー: なし
フリッパーズ・ギターもリーダーはなし。2人組の場合、リーダーを決めないグループが多いようです。
#8 筋肉少女帯
エース: 大槻ケンヂ
リーダー: 大槻ケンヂ
メンバーの入れ替わりが激しい多い筋少ですが、リーダーは大槻ケンヂさんがされているようです。
#9 THE YELLOW MONKEY
エース: 吉井和哉
リーダー: 吉井和哉
イエモンは吉井さんのイメージが大きいですね。ソロのYOSHII LOVINSONとしても活躍されています。
#10 THE BEATLES
エース: ジョン・レノン
リーダー: ジョン・レノン
ビートルズのボーカルはジョンとポールの2人ですが、その中でも特にフロントに立つ機会が多かったという意味で、エースはジョン・レノンとしました。
#11 X JAPAN
エース: TOSHI
リーダー: YOSHIKI
X JAPANはかなり特殊な例ですね(笑)。
#12 LUNA SEA
エース: RYUICHI
リーダー: なし
LUNA SEAにリーダーはいないようです。
ちなみに、バンドのメンバー数は偶数よりも奇数の方が好きです。雑誌の表紙を飾った時にシンメトリーの構図になるので。これもバンド・グループにおける黄金比の1つです。(僕の中で)
#13 JUDY AND MARY
エース: YUKI
リーダー: 恩田快人
JUDY AND MARYのリーダーは恩田さん。おや、ちょっと説が揺らいできたかも・・。
#14 THE BLUE HEARTS
エース: 甲本ヒロト
リーダー: 甲本ヒロト
お、エース = リーダーですね。
#15 ユニコーン
エース: 奥田民生
リーダー: 川西幸一
ユニコーンは初代バンドリーダー、現バンドリーダーといますが、いずれも奥田民生さんではありません。ちょっと意外ですね。
さて、解散したバンド・グループの検証は以上です。
結果は、
エース = リーダー だったグループ: 8組
エース ≠リーダー だったグループ: 3組
という結果でした。(リーダーなしだったグループは集計対象外としています。)
これは、仮説に対してまずまずの結果ではないでしょうか。
続いて今度は、
現在でも解散していないバンド・グループのメンバー構成を見てみましょう。
#1 THE ROLLING STONES
エース: ミック・ジャガー
リーダー: ミック・ジャガー
長寿バンド代表、ローリング・ストーンズ。
エースがミックで、リーダーがキースだったら幸先良かったのですが、ミックがリーダーをやっているようです。
#2 GLAY
エース: TERU
リーダー: TAKURO
GLAYもパワーバランスが良いバンドですね。
リーダーのTAKUROが母のようにバンドを支えています。
SMAP解散報道時に、「GLAYは続ける」とHISASHIさんがツイートしたことも話題となりました。
#3 スピッツ
エース: 草野マサムネ
リーダー: 田村明浩
スピッツのリーダーはベースの人がされています。ライブ中に最も暴れまわる人です。
#4 Mr.Children
エース: 桜井和寿
リーダー: 鈴木英哉
ミスチルは桜井さんのパワーが強そうな構図ですが、リーダーはドラムのJENこと鈴木英哉さんがされています。
これは割と、今でもミスチルが解散せずに続いている一因な気がします。
#5 L’Arc~en~Ciel
エース: hyde
リーダー: tetsuya
ラルクのリーダーも、ベースのtetsuya。バンド内で最もしっかり者であり、非常にリーダー然としたリーダーです。
#6 THE ALFEE
エース: 高見沢俊彦
リーダー: 高見沢俊彦
全員次男坊で構成されているというアルフィー。ボーカルという意味では3人ともボーカルを担当しているので難しいところですが、フロントマンという意味で高見沢さんということにしました。
リーダーも、高見沢さんがされています。
#7 BUCK-TICK
エース: 櫻井敦司
リーダー: 今井寿
老舗バンドの1つ、BUCK-TICK。リーダーはギターの今井寿さんです。
#8 TOKIO
エース: 長瀬智也
リーダー: 城島茂
リーダー of リーダー。TOKIOのリーダーは、いわずもがな城島茂です。
#9 電気グルーヴ
エース: 石野卓球
リーダー: なし
電気グルーブは特にリーダーを決めていないようです。
#10 B’z
エース: 稲葉浩志
リーダー: 松本孝弘
B’zのリーダーは、年上でもありコンポーザーでもある松本さんが務めています。2人組として、バランスが良さそうなイメージがあります。
#11 サザンオールスターズ
エース: 桑田佳祐
リーダー: 桑田佳祐
国民的バンド、サザンオールスターズ。
桑田佳祐さんはやはり、エース兼リーダーでした。
これで、現在でも解散していないバンド・グループのメンバーの検証は以上です。
結果は、
エース = リーダー だったグループ: 3組
エース ≠リーダー だったグループ: 7組
となりました。
…おわかりでしょうか。
まとめると、既に解散したバンド・グループの場合、72%が「エース = リーダー」だったのに対し、現在でも解散していないバンド・グループの場合は、30%しか「エース = リーダー」ではないという結果が出ました。
みなさん、長続きするバンド・グループを作りたいときは、エースとリーダーは別のメンバーにしましょう!
以上!