やっぱり、連絡手段としての「メール」は優秀。

この業界にいると、いろんな連絡ツールを使います。

FacebookのMessengerやslack、チャットワークなどのチャットツールをはじめ、ときには電話もしますし、もちろんメールも使います。僕らも普段は社内では主にslackを使ってコミュニケーションをとるようにしています。クライアントとのやり取りにもslackやFacebookなどのチャットツールを使っています。

なんとなく、「メールは古い」「チャットツールの方がはやくて便利」という風潮があるような気がします。事実、僕の前職では基本的にクライアントとのやり取りはメールで行っており、slackやFacebook Messenger、LINE等で自由にやり取りができる同業他社を羨ましく思うこともありました。僕だけでなく、メールよりそうしたチャットツールを使いたいという声をしばしば聞いていました。もちろん、いろんな制約があるために仕方のないことなのですが、「自由にチャットツールだけでやり取りをする」ということへの一種のあこがれのようなものを持っていたのかもしれません。

けれど、ここ数ヶ月間でいろんなクライアントと主にチャットツールを使って仕事をするようになって、「あれ? 意外とメールも悪くないんじゃないか?」という気がしてきたのです。

というのも、チャットツールは基本的にフローなので、その場その場のやり取りはメッセージが交わされるごとにどんどん流されていきます。なので、即断即決したり、速いレスポンスでやり取りができない場合、メッセージを忘れ去られてしまうという可能性が高いのです。また、何についての議論であるかの境が曖昧なので、話が明後日の方向にずれていくこともあります。

その点、メール(特にGmail)の「スレッド」という概念は実に合理的です。忘れ去られてしまうというリスクは同様に抱えていますが、そうなった場合、その後の「あれって、どうなってましたっけ?」という確認がフロー型のチャットツールよりカンタンに行えるんですね。「連絡を忘れられてしまう」ということはどうしても起こりうることなので、そのときのリカバリが図りやすいのがスレッド型の大きな特徴です。

連絡ツールについては、クライアントの意向/制約、連絡の頻度や内容といった性質、など状況に応じてさまざまな可能性を考える必要があります。そこで、ツールの選択に失敗してしまうと、最初から最後までちぐはぐな状態でプロジェクトが進むことになりかねないので、最初にきっちりと考えておく必要があるなと思います。

いまのところ、クライアントが同業じゃない場合、メール + なにか補助的なチャット系のツールが正解に近いのかなという気がしています。込み入った内容はメールで、その他の雑多な連絡はチャットツールで賄う、という棲み分けがやりやすいので、ストレス無く進行ができそうだな。このあたりは常に試行錯誤していけるのもディレクターの醍醐味ですね。

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