スイッチングコストをうまく利用する

東京都内に勤めている人なら、通勤時間は15分〜1時間くらいかなと思います。長く通勤しているとこの通勤時間が煩わしく思えてくることもありますが、僕はこの通勤時間こそが、気持ちを仕事モードに切り替えるための丁度よいスイッチングコストになっているんじゃないかと思います。

僕は朝起きると、気持ちはまだOFFモードでだら〜っとしています。朝ごはんを食べたり、歯磨きをして着替え終わるくらいに、40%程度のONモードになっています。そして、歩いて駅へ向かい、電車に揺られながら本を読んだり考え事をしているうちに気持ちをどんどん強いONモードへ向けていきます。
オフィスに着く頃には100%のONモードになっていて、ささっと仕事に取り掛かり始められるというわけです。

受験勉強時代もこのスイッチングコストを利用した勉強方法を行っていて、休日は家で勉強するのではなく、わざわざ原付に乗って15分くらいかかる隣町の図書館まで行って勉強をしていました。
もちろん図書館の環境が静かで良いというのもありますが、実はその図書館に向かうまでの15分間が結構大事だったんじゃないかなと思います。
家でやると、ぱっと取り掛かり始められる分、終えてしまうのも簡単なので長時間集中して続けられないためです。

話は大きく変わりますが、スイッチングコストといえば「上京」という行為は典型的なスイッチングコストの利を活かした行動であるように思います。
今でこそ格安飛行機で地方から東京へ来れるようになりましたが、一昔前はそれこそ夜行列車に乗って、大きな決意を固めた上で上京する人が多かったんじゃないかなと思います。そうやって上京してきた人はきっと、ちょっとやそっとのことじゃ目的を諦めなかったんじゃないかなぁと。

現在は簡単に東京に来ることができるので、上京の意味がかつてより少し安いものになってしまったことを残念にも思います。昔でいう上京は、今で言うニューヨークへ行くくらいのハードルだったのでしょうか。ニューヨーク…、20代のうちには行っておきたい場所ですね。

つぎの日 「お腹いっぱい」は過大評価されている。

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