学習強化期間

最近の私は自らのキャリアにおける学習強化期間と位置付けてスケジュールを組んでいる。具体的には通常よりもお請けする仕事の量を抑え、浮いた時間を利用して未習得の分野の学習時間に割いている。学習の対象はブロックチェーンに比重を置いているが、情報工学の学生時代にあまりを力を入れなかった科目の再学習にも努めている。明日から仕事に活きることというより、中長期的に効いてくるであろう分野を対象としている。

このように、自分の都合に応じて仕事の分量を柔軟にコントロールすることができるのは、今の自分の立場の強みだと思う。一方で、依頼をいただいた仕事をお断りして時間を作っているため、経営上は売上機会の損失であり、その時間を無駄にしてはならないという程よいプレッシャーが自分にかかっている。全ての物事をリスク&リターンで見てしまう癖はこの仕事をしている以上抜けることはないだろう。

ただ、業務内の時間の一部を本業以外に割くのは決して珍しい話ではない。Googleが従業員に対して、業務外のプロジェクトへのコミットを推奨する「20%ルール」は有名だ。この20%ルールの考え方は、組織としての動き方だけでなく、今私がやっているように個人の時間配分にも適用して考えるのは健全なのかもしれない。特に独立して仕事をやっている人間にとって、目先の売上はあまりに魅力的に映るので、油断するとリソースの全てを売上に直結する時間に割いてしまうケースも少なくないだろう。短期的にはそのやり方によって売上を最大化することができるが、新しい技術へのキャッチアップが疎かになると中長期的にはリスクとなる。

海外のブロックチェーンのスタートアップに勤める、とあるエンジニアの方と話をした際、彼は数年前からプライベートワークとしてブロックチェーンにコミットしてきたと言っていた。その活動の延長線上として今のスタートアップへの転職に繋がったそうだが、面白いのは彼は常にリソースの半分以上をプライベートワークに費やしているそうだ。20%ルールならぬ、60〜70%ルールだ。エンジニアの働き方が多様化しており、週5日勤務が絶対でない今の時代だからこそ可能なユニークなスタイルだ。ここまでトリッキーな戦略は私はすぐに真似できないが、極端なロールモデルがあると自分の心理的なタガを外してくれるきっかけとなる。今の学習期間はひとまず2〜3ヶ月ほど続けてみる予定。

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