受託ビジネスを続ける上での生存戦略

こんばんは。今日は珍しく(?)仕事に関する話を書いてみようと思います。少し堅いタイトルになってしまいましたが、表題の通り「受託ビジネスを続ける上での生存戦略」についてです。「受託ビジネス」の具体例として本記事では、現在弊社が主に行なっているWebサイトやアプリの制作事業のことを指してお話します。私自身がエンジニアであるため、職能のバイアスは多少あるかと思いますが同じように独立してデザイン業や執筆業をされている方にも当てはまる考え方ではないかと思っています。

さて、独立して屋号を構えてビジネスを始める方に対するこんな教えを聞いたことがあるかと思います。「独立して自分で食っていくためには正社員時代の3倍程度稼がなければならない」と。私も会社を辞めて起業しようというタイミングで周りの方からそんなアドバイスを受けました。しかし、いざ起業して5年以上が経ってみると、実際はそんなことはなかったように思います。もちろん、正社員時代の3倍稼ぐぞ!と意気込む気概は大切なのですが、実際の税制的な面を見ると正社員時代の給与と同等になるための収入目安はもっと低いところにあると思います。

それでは、正社員時代と同じ程度の量の仕事の依頼が来てそれなりにこなすことができれば問題ないのか。ここからが本題なのですが、答えは否。私の感覚としては受けたい仕事量に対して倍程度の依頼の量があった方が良いと考えています。

例えば、受けたい仕事の量に対してちょうどトントンに埋まるようなペースで依頼が来る調子だったとしましょう。一見必要十分に思えますが、これでは仕事の選択肢に一切の余裕がない状態となってしまいます。そうすると必然的に、正直あまり乗り気になれない案件に対しても稼ぐためには受けざるを得なくなり、案件内のトラブルに飲まれる可能性も高くなるでしょう。また、受けたい仕事量に対して150%程度の依頼量でも個人的には少しまだ怪しいと思っています。これまで弊社では、そのくらいの依頼量の比率だった時期に若干嫌な予感がする案件に対して「えいやっ」と飛び込んだ結果、痛い思いをした経験もありました。年を重ねて少しずつ依頼の数が増えていき、受けたい仕事量に対して依頼の量が200%を超えたあたりからようやく精神的な余裕ができ、自分の仕事のスタイルが確立できたように思います。

200%というのはつまり、案件を引き受ける数よりも断る数の方が多くなる分岐点ということです。こうして書くと、案件を依頼されるクライアントさんから見れば少しムッとしてしまうかもしれませんが、必ずしも発注側だけの問題ではなく相性の話でもあると思っています。発注者と制作者の関係に相性というのは必ずあり、そこにミスマッチを生んだまま無理やり仕事に繋げようとしてもお互いアンハッピーなはずです。そうした事態を避けるためには、「この案件をどうしても獲らないといけない…」という逼迫感は判断を鈍らせてしまうのです。本当にやりたいと思える仕事、相性が良いと感じられる仕事のみを適切に選んでいくために、受けたい仕事量に対して依頼の量を2倍以上にキープしておくことが必要条件だと私は考えています。

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