The Beatlesのドキュメンタリー映画「Get Back」から得られた教訓

昨年の暮れに表題の映画を観た。元々ビートルズが好きだったので、この映画の制作が発表された時点から楽しみにしていて満を辞してゆっくりと時間がとれる年末に鑑賞した。合計7時間弱に及ぶ長編ドキュメンタリーである。

この映画はドキュメンタリーと銘打たれている通り、いわゆる台本がある映画ではなく、あくまで日々の仕事の風景を収めた映像である。とはいっても、「ビートルズにとって久しぶりのステージライブに向けての準備期間」を収録した作品なので、それはそれは特別な映像なのだが…。

さて。この映画に関する感想等は長くなりそうなのでさておき、本記事ではこの作品から今の私の行動に影響を与えている1点について書こうと思います。それは、ジャムセッションを増やそうということです。

ジャムセッション、とかっこ良さげに言ってしまいましたが、要は他のメンバーとのコミュニケーションをより重要視しようということです。というのも、この作品を観られた方は分かると思うのですが、ビートルズの楽曲作りにおいてメンバー同士の意見の出し合いや即興演奏、いわゆるジャムセッションに対して非常に重きを置かれていることに感銘を受けたためです。この映画を観る前の僕のビートルズに対する印象としては、あれだけ才能があるメンバーが集まっているグループですから、各メンバーが楽曲をある程度完成させた状態で持ち寄ったものをアルバムにしているのかと思っていました。

ところがどっこい。ジョンもポールも、ジョージもリンゴもかなりラフの段階で楽曲の種になるようなアイデアをスタジオに持ち寄って他のメンバーのアイデアを乞うている。その姿勢に感銘を受けました。あれだけ才能がある人たちですら、自分の才能に溺れることなく外部からのアイデアを頼っている。翻って考えると、それがバンドとして活動する意味だよなぁとも。

僕自身、これまで思いついたアイデアを他人に話すまでには一定の時間寝かせるのが慣習でした。それは、そのアイデアがその場限りの一過性の熱量によるものかもしれないし、またはしばらく寝かせることで更なるブラッシュアップのアイデアが自分から生まれるかもしれないという期待があったためです。それも一定程度正しいのかもしれないのですが、一方で他人から得られるフィードバックの機会を失っているとも取れるなと、表題の映画を観た上で感じました。

そこで今年は少しずつ、発案したアイデアを浅い完成度の時点で人にぶつけることを意識しています。それは仕事上のパートナーに対してもそうですし、友人や家族に対してもラフに話してみることで、有用なフィードバックが得られるのではないかということを期待して投げてみています。

まだその試みを始めて2〜3週間程度なので結果の是非に関してはまた今後になると思いますが…。また新たに発見した気づきがありましたら当ブログにて共有しようと思います。

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