僕が「打ち合わせがうまいな」と思う人に共通していることは、打ち合わせの流れをつくるのがうまいということです。打ち合わせのはじまりから終わりまで、イニシアチブを取って、よどみなく進み、その人の意のままに進む打ち合わせ。いわば、その場をコントロールしているというか、サッカーにたとえるとゲームを作る中盤の司令塔的な動きが得意な人です。
そんな打ち合わせをするために必要な条件はいくつかあると思います。たとえば、ゴールの設定と共有がうまいこと。その打ち合わせにおけるゴールを適切に設定し、関係者との認識を合わせておくことで、打ち合わせによってもたらされる最大の効果を得ることができるでしょう。その他には、都度その場の流れを嗅ぎ分けて状況を判断する力。よく言われる、鳥の目・虫の目・魚の目でいうところの魚の目にあたる部分で、その打ち合わせにおける流れをちゃんと把握できることは、コントロールするために必須の能力だと言えるでしょう。
僕らがいままさに鹿児島でWeb制作の事業をおこなって東京のクライアントからの仕事をしているように、どんどん人々は離れて、直接会うことなく仕事を進めていく機会は増えていくと思います。そうなったとき、ごくまれに発生する対面での打ち合わせや、時間を調整しておこなうビデオ通話におけるやり取りのクオリティは、仕事の質を左右し、そしてそれは成果物の質に影響を及ぼします。たかが打ち合わせ、されど打ち合わせ、なんですね。