「本格女優デビュー」について

今日、こんな記事を見ました。

加藤綾子が本格女優デビュー 二宮和也主演の「ブラックペアン」出演 – ライブドアニュース

とあるフリーのアナウンサーが連続TVドラマに出演することが決まったというニュースのようなのですが、僕はこの「本格女優デビュー」という言葉に引っかかってしまいました。

というのも、「本格女優デビュー」だと、①「本格的に女優としてデビュー」なのか、②「本格派の女優としてデビュー」なのかが判断できないからです。①の場合、これまでは女優としての活動はしてこなかったものの、今作で女優として本格的に活動をしはじめるという意味になります。

一方、②の場合、これまで女優としては活動してきたが、今作からは少し演じ方を変え「本格派の女優」として出始めるというニュアンスになります。どちらも可能性としてはゼロではなく、「本格女優デビュー」からは、その両方を受け取ることができます。

ただ、その場合に気になるのが②の方。「本格派の女優」とはいったいどんな女優なのかが気になってきます。本格派の女優でないということは、非本格派ということになります。非本格派とは、例えば、「本格的に女優業に打ち込んでいない」という意味でめちゃくちゃ下手くそな大根芝居をする演技のこととか、片手間で演技する人とか、そういうことを指すのでしょうか。この「本格派」という言葉の取り扱いは本当に難しいです。

その他には野球のピッチャーに対する「本格派右腕」のような表現もひっかかります。この場合は、たいてい速球を持ち味としているピッチャー(つまり、ストレートの速度が速い)のことを指すことが多いのですが、では、そういえばいいと思います。わざわざ「本格派」なんて抽象的な物言いをしなくてもいいのではないでしょうか。たとえば、果たしてこのブログは本格派ブログなのでしょうか?

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