受託制作とKPI指標の相性

今更気付いたのだけれど、受託制作とKPI設計というのは相性が悪い。受託制作は基本的に納品するまでを仕事の範囲とするのが一般的だからである。
月額の運用費をとって更新作業を行っている制作会社もあるかもしれないが、それはあくまでメンテナンス程度の作業量であって、サイトの価値を大きく変えるほどの改修までは行わないのがほとんどであろう。

そういうビジネス形態をとっていながら、我々も提案の段階でKPIを提示することがあったのだが(アクセス数をN倍にします等)、いつもこの提示に違和感を感じていた。それがきっと、上記のように納品して終わりの契約だからなのだろうと気付いたのである。

KPIを掲げるのであれば、それに相応しい責任を負ってしかるべきである。考えられるパターンは2つ。
しおたんさんのように記事広告を受ける際の契約条項に、「10000保証。万が一10000PV行かなかった場合には見積りの半額をキャッシュバックします。」というペナルティまで約束するやり方。
そしてもう一つが、「納品のない受託開発」のように顧客と長いスパンでタッグを組んで、KPIを達成するまでの間試行錯誤を繰り返していけるようなチーム編成を予め組んでおくやり方だ。
そうでなければKPIで掲げる数字は単なる絵空事の世界になってしまう。

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もう少し寝かせて考えてみて、KPIと個人の目標って似ているなと思った。例えば年初に立てる個人の目標ってもちろん大事だと思っているし、自分も社会人になってからは年間目標を立てて定期的に見返す習慣をつけているが、少なからずデメリットもあると思っている。
それは、目標に行動が縛られるというケースだ。人間、生活をしていればやりたいことも挑戦したいことも刻々と変わっていく。それが自然なことなのだが、過去に決めた目標達成を第一に考えすぎる余り、そうしたモチベーションを押し殺してしまう側面もあると思っている。

KPIも同じで、特に創造的な制作を求められる現場では、目標や数字といったワードが足かせになってしまうケースもあると思う。KPIは何にするか?ではなく、そもそもこの案件はKPIを設計する必要があるのか?というところから考えねばならないということに気付かされた。

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