昔聞いた言葉を思い出す

過去に本で読んだ言葉や、目上の人から聞いた言葉で、当時はあまりピンと来なかったけれど数年経ってから時間差で「あのときの言葉はこういう意味だったのかぁ」なんて思い出すことがときどきある。

最近よく思い出すのが、前職の代表が言っていた、「本を読むときには自分が『そうそう、そうなんだよ』と思ったところよりも、『ん〜ここで言ってることよくわかんないや』というところにこそ線を引いておくのが良い」という言葉。

最初にその言葉を聞いたときには全くもって意味がわからなかった。そりゃ、本を読んで線を引く場所といったら自分にとってピンと来たところに決まっていると思っていたし、それとは逆のところに線を引くなんて天邪鬼的だなんて思っていた。

が、しかし。最近はその意味がすごくよくわかる。本を読んで自分が共感するところに線を引くというのは、いわば世の中に存在する自分にとってのイエスマンを探して同調しているだけの作業に過ぎない。そこから得られる学びは思いの外少ないのだ。一方で、自分にとってピンとこない意見、すなわち価値観の外にある意見というのは将来の自分の糧になるポテンシャルを大きく秘めている。
そして、前職の代表が言っていた言葉そのものこそ、当時の自分にとってはピンとこなかったけれど今ではすごく大事にしている価値観になっている言葉でもある。

そういう意識から、最近は本の読み方が変わってきた。自分の意見と同じこと言っているなと思うようなところはサーッと読み流して、「ん?どういうこと?」と引っ掛かりのあるところだけを集中して読む。こうすることで、今までより随分と重みのある読み方ができるようになってきたと思う。

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