完成物から学ぶ

僕らは普段の受託制作ではWebサイトを作っているのですが、日々勉強が欠かせません。

それは、最新情報のキャッチアップという意味でもあり、もっとレガシーな基礎的な 部分でもあります。僕自身、独立したときはWebのページ単位のディレクションは経験があるものの、ちゃんとWebサイトを作った経験がありませんでした。なので、特に変わったことをしない、いわゆる普通のサイト制作においても、「そもそもWebサイトはどんな流れで作られるのか」みたいな基礎的な部分から勉強していく必要がありました。

その場合、もっとも信頼でき、手っ取り早い教材が市販の本です。Webディレクションに関する本を読み漁ったり、PMBOKと呼ばれるプロジェクトマネジメントの代表的な手法を学んでみたり、ある程度の知識は本から得ました。それと、経験ももちろん活かせます。僕の場合はページ単位でのディレクションをしたことがあったので、それをWebサイト全体に拡張させることは、少なくともイメージすることはできました。もちろん、異なる部分もありますが、根底にある考え方や、制作の基本的なところは共通しているので、それを適用させるだけ、ともいえます。

また、そのほかに意外にも勉強になると思うのが、「すでに公開されているWebサイト」です。世の中には数万、数億というWebサイトが存在しています。それを見て、そのサイトの裏にある意図や、背景を汲み取ろうとすると、いろんなことが見えるようになってきます。

「なぜこのキャッチコピーなのか?」「なぜ、このコンテンツがこの位置にあるのか」「なぜ、このイメージなのか?」など、サイトの各要素それぞれに「なぜ?」と疑問の目を向けて、想像してみると、そこにはサイト制作者の意図が必ず存在するものです。その点と点がつながった瞬間、アウトプットとしてあらわれたサイトの、より根っこの戦略的な部分が想像でき、自身のリファレンスとして非常に高い解像度で引き出しにしまっておくことができるのです。

Webサイトは基本的に公開されるものであって、言ってみれば教材だらけです。なので、ある意味では勉強し放題な、幸せな環境なのかもしれません。

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