こんな記事を読みました。
戦力外通告から1か月、元DeNA小杉陽太はなぜ「起業家」になったのか | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
https://forbesjapan.com/articles/detail/19779/2/1/1
元プロ野球選手が、戦力外通告を受けてその後起業するまでの経緯について語ったインタビューなのですが、非常におもしろかったです。特に、「セカンドキャリア」というワーディングに関する指摘は鋭かった。
小杉:そうですね。起業について考える時間が4年くらいあったのは大きかったと思います。あと個人的に思うのが、「セカンドキャリア」という言葉ってカッコよすぎる気がするんですよね。この言葉って結局のところ、転職と同義じゃないですか。
今まで積み上げてきたキャリアと同じものを別の場所でもう一度、築いていくのはすごく難しいことだと思うんです。でも転職と考えたら、多くのビジネスパーソンと同じで「次は何をしようかな」という感じで、次の仕事も決めやすくなる。
だから、セカンドキャリアと考えるのではなく転職と考えたらいい。自分はずっと転職という気持ちで起業について4年くらい考えていたので、引退のタイミングで思い切って一歩踏み出せたのだと思います。
この方にかぎらず、プロスポーツ選手の転職情報って、結構おもしろいんじゃないかと思います。まず、プロに上り詰めるくらい、もともと何かを極める能力にはとても長けている方々です。それに、多くの場合は「ここぞ」という勝負を戦い、打ち勝って来ているはず。その能力が備わっているというだけで、会社員の経験がなかろうがすぐに商才を見出し、発揮できる人は少なくないんじゃないかと思います。
また、特に一般人と元プロアスリートの違いとして顕著に出ると思うのが、意外に「根性」なんじゃないかと。巷では根性論は煙たがれますが、ある程度の地位までは、「地頭」の良さやビジネススキルを凌駕するものだと思っています。そういう意味で、厳しい上下関係をくぐり抜けて培ってきた根性は結構武器になると思うんですよね。それがいいかどうかは別として。
たまに、「プロアスリートのその後」的な番組が、正月の昼2時くらいに放送されますが、結構好きなんですよね。以前、元楽天の一場投手が、現在会社員で営業マンとして働いている様子が流れていたのですが、「元楽天のピッチャー」というだけで話を聞いてくれる人も一定数いて、プロアスリートとして培ってきた社会資本はそういう場でも活かせるんだと、と驚きました。
そういう情報は、外部の人にとっても知りたいことだと思うし、またそれ以上に現役のプロアスリートやそれを目指す学生にとっても、ある種のセーフティネット的な情報として機能すると思うので、結構ニーズあると思うんですよね。いかがでしょうか。