「支払い」に生じる現金以上のコスト

現在新しくWebサービスを作っている知り合いと話していて、どうやらその人は「小額決済を簡易的にWebで済ませる方法がない」ことに悩まされているそう。
そのWebサービスの性質上、数百円程度の細かい支払いを多く行わなければならないのですが、このレベルの額をWeb上でCtoC間決済できるサービスが意外にないのだと。あったとしても、「受取側が実際に引き落とせるようになるには5,000円以上貯まってから」といった最低額が定められていたり、相手も同一のサービスに登録する必要があったり。
相手側に対して一切のハードルなしで小額の支払いを受け取ってもらう術は今のところなさそう。

僕はよく食事代の割り勘などで、現金を誰かが持ち合わせていなかった場合は、後ほどLINE Payで精算するという使い方はよくしますが、これもやはり相手側のLINE Pay登録は必須。うーん確かに、難しい。

最近では決済周りのAPIが着々と充実してきてはいますが、こうした数百円レベルの決済までノンストレスにWeb上で行えるようになるには、もう少しかかりそうですね。

ちなみに、交通違反等で発生するいわゆる「罰金」は特に支払いに要する現金以上のコストが大きい部類だと思います。郵便局の営業時間内に窓口に行っていくつかの書面を埋める必要があるでしょう。ところが、アメリカではこうした罰金でさえも、Web決済で済ませる仕組みが整っていると聞いたことがあります。

「ハイハーイ!そこの車ストップ!スピード違反だね、罰金10,000円はこのアカウントによろしく!」

というセリフとともにPayPalのアカウントを渡されるようなイメージでしょうか。さすがはどこまでも合理主義のアメリカ。確かにこの場合だと、罰金の未納率も下がりそうな気はします。

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まえの日 ウェブメディア『灯台もと暮らし』に取材していただきました。

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