お金についての教育

最近、お金2.0という本が流行っていたり、仮想通貨やらクラウドファンディングやらでお金のかたちが再定義されていたりするけれど、今回はちょっと違う文脈の話です。
ぼんやりと昔から思っていることとして、アーティストや芸人はもっと収入を明らかにするべきだという話を。
プロ野球選手は(何故か)当たり前のように年俸が公開されるけど、実はあれは健全なことだと思っていて。同じようにアーティストや芸人も年収を公開したほうが良いと思うのです。
要は、このくらい稼げるんだぜっていう夢を子どもたちに与えるべきだと。

またもう一つの理由として、現実的な部分を知りたいというのもあります。例えば芸人の場合、ひな壇に出演できるレベルの人だったら少なくとも有名企業のサラリーマンより高給をもらっていてほしい。
同じように、フェスに出るレベルのバンドマンだったら、例え楽器隊のメンバーであっても同じように並のサラリーマンよりはもらっていてほしい。
ただこれはあくまで希望的観測であって、実際にはそうではないのかもしれない。もしかしたら、ひな壇芸人の中でも偏差がかなり大きく、後ろの席に座れるレベルの人は全然裕福な暮らしができるレベルではない、なんてこともあるのかもしれない。

要はその、芸能職を志したとき、一般的な職業の平均所得を越える閾値はどのレベルなのかってのを、ざっくりで良いので知りたいのである。どうもそのあたりがブラックボックスになってる故に、そうした「夢」のある職業を現実的に志ざせない状態にあるように感じる。子どもたちがそういった世界に進むということは、0 or 100のデッドオアアライブ的な世界に突き進むというような風潮がある気がしてならない。キングコングの西野さんが良いこと言ってるなと思った発言があって、「芸人は自分が稼いでないことを(建前として)言い過ぎてる。もっと稼いでることをちゃんと言っていかないと、子どもが芸人に夢が持てなくなる。」と言っていた。これは本当にそう思う。自分が昔好きだったバンドやミュージシャンも、音楽自体がかっこいいということはもちろんだけど、その時々のプライベートな部分に垣間見える「さすがスター!」と言わんばかりの裕福なスタイルに憧れたものだった。もっと本当は、稼ぐことは正義であるべきだと思っている。

つぎの日 これからの仕事はたいてい「やったことないこと」になる

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