今日は月に一度の反省会の日だったのですが、そのなかで「最近は、『会社ってこうあるべき』みたいなものが、周りの人間に求められすぎている」という話が出ました。「法人格」というくらい、会社という組織は格を持っているものなのですが、「格」に対して、清廉潔白さ、みたいなものが求められているということなんだと思います。
例えば、株主の事情さえ除けば、本来会社はどんな事業を手がけてもいいし、どんな制度を作ってもいいものです。けれど、会社内部ではなく、外にいる人たちがそれを許さない(という見方をする)ということが、風潮としてあるということ。こういう見方は、人に対するそれとほぼ同じだなと感じます。有名人や、著名人の素顔や普段の行動に対して、テレビの画面越しの姿から勝手に期待して、勝手に落ち込む、みたいな。
おそらくこれは、ネットが発達し、さまざまな情報が受発信されるようになったことが原因のひとつなんじゃないかと思います。会社の経営理念的なオフィシャルな部分はもちろん、経営者のSNSでの言動、社員の顔、取引先の情報など、あらゆる会社の情報が簡単に分かる時代です。そうして、会社の透明性と公共性がここまで高まった結果、人々はより会社に対して応援したり、期待を寄せるようになります。これ自体はとてもいいことだと思うのですが、一方で上記のような風潮の原因のひとつにもなっているんだと思います。
会社も、人も、基本的には自由です。何らの強制力も働くことなく、意思決定をすることが許されています。そういう時代に必要なのは、「信念」であって、いかにそれを貫き通せるかがとても重要なんだと思います。