他人の前で「お父さん」「お母さん」と呼ぶ人が増えた。

最近、街中の若者やテレビに出演している若い人が、自分の両親のことを「お父さん」「お母さん」と呼ぶのをよく聴くようになったなぁと思います。これまでは一般的に、他人に対して両親のことを紹介したり説明する場合は、へりくだった表現として「父」「母親」などの言葉を用いられてきました。僕自身、小学生の高学年になった頃くらいから、「他人の前で『お父さん』『お母さん』と呼ぶのは、なんだか変なんだ」ということを知り、以降「父親」「母親」で統一してきました。

それが、どうやらここ最近は身内を示す言葉が少しずつ変わってきているようです。特にテレビなどで中高生や20代くらいの人まで普通に「お父さん」「お母さん」と呼ぶようになったような気がします。気のせいでしょうか? 呼称に関しては、別に厳密なルールがあるというわけではないので、そこまで「間違っている」とは思いませんが、少なくとも言葉の使われ方が変わっているなという印象は受けます。

この変化は、わりと最近よく見かけるようになったので、おそらく10年〜20年くらいのスパンの中で起きている変化であるように思います。そんな短い間ですが、わりとドラスティックに変化しているんですね。言葉の使われかたの変化とは結構長い単位で変わるものだとばかり思っていましたが、一部の方言と同様に数十年という単位でがらりと変わってしまうものもあるようです。

参照:方言は、わりとすぐに廃れる説。

こういう、「今まさに変わろうとしている」ものに直面するのはすごくたのしいですね。時代の転換期とか、社会が動こうとしている瞬間など、周囲の環境の変化そのものが人間に対する影響が大きいのを感じます。ほとんど多くの人間が、変化を好まないのもなんとなく理由がわかる気がします。

つぎの日 余裕を作る

ランダムな日

まえの日 「老害」と言う人間と「生意気な若造」と言う人間は本質的には同じ

ランダムな日

loading loading