種をまく

Webサイトを新規で制作したり、何か新しい機能を加えたりすることは、「種をまく」行為に近いものだと考えています。

僕のWeb制作の原体験は、中学時代にチャットと掲示板を設置したクラスメイト用のサイトを作ったことにあります。当時は、まさにHTMLとWebデザインにハマっていて、何か面白いデザインを思いついては実装し、次の日に反応を伺うのが楽しくてしょうがありませんでした。
そして、Webサイトの更新を行う時間帯は決まって「夜中」でした。なぜなら、夜中の誰も見ていない時間に更新を行うことで、そのまま眠りにつき、次の日に目が覚めると掲示板で反応が返ってきている。このサイクルが最高にエキサイティングだったからです。まさに、夜中に種を巻いておいて、次の日に目が覚めると「どれどれ…芽は出たかな?」とワクワクしながら確認しにいく感覚です。

まあ、言ってしまえばいわゆるPDCAのD (Do)にあたる行為なんですが(笑)。ちょっと堅苦しいので僕は「種をまく」という言葉を使っています。

そして、中学時代に虜になった「種を巻いて様子を見に行く」ルーティンの癖は未だに続いていて、常に自分の周りに種がいくつか植えてある状態じゃないと落ち着かないくらいになっています。植えてある種は、毎朝起きるときにポジティブな気持ちになれる活力となっています。

会社を興して最初の1〜2ヶ月は、特にこの種まきに徹底的に従事した時期でした。いろんな方々への挨拶まわりや、勉強会への参加、イベントでの登壇・挨拶、ベンチャーキャピタルの方々とディスカッションしたりなどなど。
いずれも長期的に見た種まき行為ではありますが、つい先週程、1つ「種が実った!」と思う事案がありました。
詳細までは書けませんが、僕らが考えている事業のアイデアをとある人に話したところ、まさに同じようなことを考えていらっしゃる方に繋げてくださったのです。そして、そのプロジェクトが少しずつではありますが、前に進み始めています。
種が1つ芽生えたので、これからは育てるフェーズです。この芽はすごくすごく貴重な芽だと思っているので、大事に根気強く育てていきたいなと思っています。

つぎの日 「朝、溜まっているメールを返す」という状況がなくなってきている。

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まえの日 「センスは知識からはじまる」が本当に分かってきた。

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