釣りは、仮説をどんどん強固にしていく作業。

仕事も納まったことなので、年末っぽい内容で。

最近、バス釣りの動画にハマっています。YouTubeの動画はもちろんのこと、特にAbemaTVの釣りチャンネルで過去の放送をひたすら観たりしています。釣りの番組なんて、スカパー的な有料放送か、DVDを買うくらいしか観る手段がなかった数年前に比べて、いまはAbemaTVでひたすら放送されており、いい時代になったな…と思います。

特に好きになったアングラーは青木大介さん。2017年のJBトップ50の年間チャンプにもなった選手で、自身が立ち上げた会社DSTYLEの代表でもある、正真正銘のバスプロです。『職業:バスプロ 〜バス釣りに人生を捧げた男たち〜』という番組で彼の回を見てからすっかりファンになってしまいました。釣りだけで十分にご飯が食べられない時期に、「2回くらい、栄養失調でボートの上で倒れた」とおっしゃっていて、その釣りに対する覚悟に惚れました。

そこから、青木さんの実釣動画をたくさん観ているのですが、気がついたこととして、釣りにおけるすべての行動が仮説に基づいているようなんですね。実際に本人も「『こう思うから、こうしてみよう』という思案が大事」とおっしゃっていたのですが、番組内では「いまの時期はこういうタイプのバスが多いから●●みたいなルアーを使う」とか「きょうは雨が降って水温が低いので、ここにはバスがあまりいなさそう」みたいに、どんどん仮説を立てながら、試行錯誤を繰り返して釣りをしているように見えました。

水中の魚を確認しながらおこなう「サイトフィッシング」以外の釣りの場合は、魚はどこにいるかあまりわからないので、基本的に探り探りおこなうものです。そのときに、闇雲にルアーを投じていくだけではなく、仮説をもとにいろんなパターンを試し、その反応をみながら少しずつ正解に近づいていく。バスプロがおこなう釣りは、そんな仮説の積み重ねのうえに成り立っているんですね。

またその際に、ただひたすら多くのパターンを試すだけでもなく、そこには過去のそのポイントでの釣果実績や、バスの生態やフィールドに関する知識、自身の経験など、周囲の情報で根拠を肉付けしながら、「このケースだと、こっちっぽいな」と軌道を探っていくことが重要なんだと思います。

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