自分に自信を持つことと、人から学ぼうとすること、この2つの特徴は表裏一体であり、あちらが立てばこちらが立たずという関係性であるように思います。
自分に自信がないときほど、他者から学ぼうと色んな話を聞いたり本を読んだりする。一方で、自分に絶対的な自信があるときには人の意見すら少しも受け入れず、断固として自分の意志を貫く。
これらはどちらとも間違っているわけではありませんが、どちらとも完全に正しいという風にも思えません。
例えば組織の代表に立つものが、自分に自信がなく、外部から知識や意見を常に仕入れているような人だとしたら、僕はその組織の部下にはあまりなりたくないなあと思います。やっぱり、代表の人間には自分に確固たる自信を持っていてほしい。
とはいえ、自分に自信があるあまりに他者の意見を聞き入れないのも問題。年をとったとき、そういった人たちはやがて「老害」と呼ばれるような邪魔者扱いされる人間になってしまうことでしょう。
かくいう僕は今、「自分に自信を持ちすぎている」状態になってしまっていることも自認しています。なぜそうなったかはわかりませんが、バイオリズムの問題かもしれないし、仕事の調子の問題かもしれない。ただ、自然とそういう状態になってしまっている主観的な自分と、その自分を「この状態は少し良くない」と見ている客観的な自分が同居している。
でも、冒頭で述べた通り、この2つは表裏一体であるため、簡単には解決できない問題であるようにも思います。今の状態を解消するためには自分に対する自信を削らなければいけないのか?という話で。
まだこの話題は、もっと経験を経なければ解決できないかもしれない。きっとやがては、自分に十分な自身を持ちながら、なおかつ他人の意見も素直に受け入れられるようになるブレイクスルーがどこかで待っているんだろうなと思っています。