バッティングセンターの素晴らしさ

僕の好きなアーティスト、L’Arc~en~Cielの楽曲のひとつに「TIME SLIP」という歌があります。
この歌の歌詞では、大人になってから子供の頃の友人と久しぶりに再会したときの心情を描いているのですが、その様子は「久しぶりに出会えて嬉しい!」といった晴れやかな感じとは異なり、むしろやや湿っぽく、薄暗い雰囲気が始終漂っています。

特に、言い得て妙だなと思った歌詞の表現が、

「気づかないふりしてるけど遊び方を忘れてしまったのさ」

というもの。僕は高校時代にこの曲のこの歌詞の部分を聞きながら、すごくグッと来ていました。
きっと今遊んでいる友人達も、大人になって家族ができて、だいたい35歳くらいに久しぶりにどこかで再会をしたとしても、こんな気持ちになるんだろうなと考えさせられたのを覚えています。

さて、とは言え高校時代から約10年が経ち、ぼちぼち周りでは所帯も持ち始めている今日このごろ。地元鹿児島に戻ってきてから、久しぶりに会おうぜ!なんて友達もチラホラと。
で、実際にこのTIME SLIPの歌詞のような心情になってしまっているかと言うと…、まぁ、確かにその通り。遊び方は7割くらい忘れてしまっている。というか厳密には覚えて入るんだけど、もうこの年になってからじゃできないよねって遊びばかりだったなということに気付かされます。
公園でサッカーをするとか、街を目的もなく歩くとか、誰かの家に入り浸ってゲームをするとか、なかなかもうできないじゃないですか。そういう意味だと、やっぱりやや淋しくもあります。ただそんな中で、大人になった僕達を迎え入れているところが1つあります。それは、バッティングセンター!なんせ僕らは野球部だったのもあり、昔からバッティングセンターにはよく行っていました。
公園でサッカーは大人になってからじゃ難しいけれど、バッティングセンターなら気軽にいける。街の真ん中にあるし、夜遅くでも空いているのでふらっと行きやすい。
そして、やれ体が鈍ったねぇだの、やれ現役のときより調子良いじゃんだの、盛り上がれる。良い運動にもなる(笑)。
ボーリングやカラオケ、ビリヤードなど、大人でも行ける遊び場は他にもいくつかありますが、バッティングセンターにはどこか特別な、ノスタルジックな雰囲気がありますよね。雰囲気も他と比べると健全だし。そんなわけで、バッティングセンターを再評価しはじめた最近のお話でした。

つぎの日 ドジャース入団時の野茂英雄投手のエピソードが好き。

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