クライアントにとって、「どうやるか」はどうでもいい。

タクシーに乗って目的地のすり合わせをするとき、たまにやり取りに困る運転手の方がいらっしゃいます。

それは、「○○号線から行きますか? それとも、△△通りから行きますか?」と聞かれるケース。タクシーに乗ると、だいたい7〜8割くらいの運転手がこのように目的地にたどり着くまでの経路を聞いてこられます。

で、これが結構困る。

タクシーに乗るくらいなので結構疲れていたり、眠かったりする状況のなか「どうやって目的地に着くか」は利用者である自分にとって、すごくどうでもいい情報。運転手さんにはすこし辛辣な表現になってしまうかもしれませんが、ぶっちゃけ「着きさえすれば、どうだっていい」のです。○○号線から行くのも、△△通りから行くのもどっちでも同じ。

でも、利用者がこういうふうに思っているにも関わらず、そのように聞いてこられる運転手が多いということは、あまり問題意識にはないのでしょう。

一方で、「いいなあ、助かるなあ」という運転手は、「いま、■■通りが空いてるんで、そっちから行きますねー」と提案して勝手に決めてくれる人。普通に、「はいはい、お願いしまーす」という感じになります。別に道にそんなに詳しくないので、それで全然いいのです。

もちろん、「順路は自分で決めたい!」という人もなかにはいるかもしれませんが、ほとんどの人がコレでいいんじゃないでしょうか?

これって、他の仕事についても同じことが言えるよな、と。つまり、たいていの場合、客は「どうやってやるかはどうでもいい」ことが多いということです。むしろ、求めているのは、「これがベストです」というガンガン引っ張って提案してくれることなのではないでしょうか。わかりやすく言うと、リーダーシップを持ってクライアントを正しい方向に導くということなんだと思います。

この話がなにかの参考になれば幸いです。

 

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