結局、「フォーマット」を作るヤツがすごい。

僕はお笑いがすごく好きで、いろんな事象をお笑いの世界に例えて考えるクセがあるのですが、きょうはそのなかで常日頃から考えていることを書いてみようかなと。

お笑いにはフォーマットがあります。それは、コントや漫才、モノマネ、大喜利といったカテゴリ自体を指す場合もありますが、今回扱いたいのはそのもうひとつ下のレイヤーで、たとえば漫才のなかのフォーマットについて。

たとえば「漫才」と聞くと、多くの人は、芸人2人がセンターマイクを挟んでネタをやる場面を想像すると思います。そのときに思い浮かべる芸人は誰だかわかりませんが、とにかくそのふわっとした場面を想像することと思います。

しかし、一口に「漫才」といっても、実はいくつか形式があります。大きく分けると2つ、「しゃべくり漫才」と「コント漫才」と呼ばれるものです。前者はいわゆる上方風の漫才で、ツッコミとボケがしゃべりながら進行していくものですが、後者の場合はコントの要素も加わり、漫才のなかでコントを行いつつ、全体の話を進めていくという形式になります。そう、後者は漫才とコントを取り入れた複合的なネタであるといえます。

今でこそ、M-1グランプリやTHE MANZAIにおいて「漫才コントと純粋なコントを混同してもいいのか」という声が多少あったりするものの、それも立派な漫才として認められているわけです。

で、何がいいたいかというと、その「漫才コント」は、しゃべくり漫才が主流だった少し前の時代に、初めてそうした形式のネタを取り入れた芸人がいる、ということ。つまり、そのフォーマットを発明した芸人がいるのです。この人達がすごい。タイトルの「フォーマットを作るのがすごい」とは、そういう意味です。この形式は現代においてもしっかりと継承され、さまざまな亜流を生み出しながら、現代お笑い界の漫才のづくりにおいて最もポピュラーな形式へと成長しているといっていいでしょう。

これは推測でしかないのですが、お笑い界において、おそらく最も多くのフォーマットを生み出した人物はダウンタウンの松本人志さんなんじゃないかと思っています。よく「お笑い界はダウンタウン以前/以後ではっきりと別れる」と言われますが、コントを取り入れた漫才も、写真に向かってひとことでツッコむ大喜利も、「笑ってはいけない」という企画も、彼が考案したもの。フォーマットを作れるようなすごいヤツが、その世界を覇権を握る、というのは納得いただけるのではないでしょうか。

 

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