ガララーガの幻の完全試合

今日のDeNA vs ホークスの日本シリーズ戦にて際どい判定のシーンがあったからか、その後のMr,サンデーでは「世紀の誤審」特集なるものを放送していた。その中で放送されていた、「アーマンド・ガララーガの幻の完全試合」についての編集/放送が本当に良く、感動してしまった。

この件にまつわるエピソードは有名な話なので、幾度か見たことがあった。しかしそれでも、久しぶりに見てみるとグッと来るものがある。スポーツの世界において、誤審やアンフェアなプレーというものはつきものであり、そういう事件が起きるとファンは必要以上にブーイングをしたり、怒ってしまう傾向にある。でも、実際には当の選手たちの感情はすこし違っていたりすることもあるのだ。

似たような話だと、松井秀喜選手が高校時代に受けた5打席連続敬遠のエピソードがある。この件も試合最中にメガホンが外野客席から多く投げ入れられる等の大ブーイングを受けたり、試合後もスポーツマンシップの倫理観に関する議論が巻き起こるなどの社会現象となった。しかし、後に松井選手が残したコメントでは、

「当時の自分は5打席連続敬遠をされるほどの実力のあるバッターではなかった。でも、相手チームがそういう戦略をとってくれたおかげで、僕はたちまちすごいバッターとして取り上げてもらえるようになった。結果として、むしろ感謝している。」

という主旨のことを話している。僕はこのコメントがすごく好きで、松井選手の人柄を良く表していると思う。

話を戻すと、完全試合を審判の誤審によって逃してしまったアーマンド・ガララーガ投手も、同じように当の本人はそれほど誤審についてを憎く思っているわけではないのだ。むしろ、彼と審判のその後の対応が本当に紳士的でスポーツマンシップの鏡でもあるような指針を示してくれている。

誤審をした審判は、試合後にそのプレーのリプレイ動画を見て発狂したという。自分の誤審によって、若い投手の完全試合をフイにしてしまったのだと。そして試合後のインタビューで、誤審を認めるコメントを残している。

一方でガララーガ投手は、「完璧な人間なんていないんだから」というコメントと共に、次の試合にてその審判と肩を叩き合うというなんとも紳士的な行為を見せている。このシーンはわかっていても、何度見ても感動してしまう!
そして今日のMr.サンデーでは、ガララーガ投手が当時を振り返ったコメントとして、

「人はたった1つの誤ちを指摘したがるけど、本当は彼がこれまでにしてきた無数の正しい判定の方を称賛すべきなんだ。」

ということを話していた。…本当に素晴らしいコメント。心が洗われるとはこのことだと思います。このエピソードについて初めて聞いたという方は是非、WikipediaやYouTubeで見てみて下さい。ありがとう、Mr.サンデー!

つぎの日 カード型チャットツール「postalk」の開発チームにインタビューしてもらいました。

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