ありがたいことに、先日公開した onfadd.com のWebの出来栄えを褒めてもらえることが多い。
「面白い仕事やってみますね!久しぶりにご飯でもどうでしょう?」といったお誘いや、「うちのWebもかっこよくリニューアルしてもらえませんか!?」といったお仕事にも繋がったりしている。なかなか大変なプロジェクトではあったが、最後までやりきった甲斐があったなぁと。
こうやって、自分の一番得意とする本業での成果を評価してもらえるような体験をすると、僕はしばしばイチロー選手の言葉を思い出す。
「野球選手が世の中にアピールできる舞台は、球場の上以外ではあり得ない」
という言葉。プロ野球ともなれば、CMに出たりバラエティ番組に出たり、もしくはその他の社会活動を通じて世の中に存在感をアピールしていくことは可能である。ただし、結局それらの仕事は彼らにとってプロとしての本業ではない。だからこそ、野球選手が最も結果を出すべき仕事は当然、「野球」そのものであるという当たり前のことを彼の言葉では物語っている。
僕らもブログやメルマガを書いたり、地域での社会活動に励んだりと色々な活動をやっているが、それらを通して社会にアピールできる度合いはたかが知れている。やっぱり、一番「すごいね!」と言っていただけることが多いのは、本業であるWeb制作業の成果である。同じように本気度を持って取り組んでいても、なんだかんだで前者に関してはアマチュアであり、後者に関してはプロなのだ。
もちろん、前者のような本業以外の活動に注力していくこともすごく重要。ただし、それらが原因となって、プロとしての本業のクオリティが下がってしまえば本末転倒である。長くやっていると、こうした基本的なことを忘れてしまうこともあるので、常に意識の中に持っておきたい。