かつてチームラボの猪子さんが、「日本人は昔から、浮世絵のような平面的な絵を好んで描いたり、スーパーマリオのような横スクロールのゲームが大好きだったり、立体空間よりも平面空間の方を好むDNAが組み込まれている」という主旨のことを話されていて、なるほどと思ったことがある。
Webデザインにおいても、今ではWebGLと呼ばれる3D表現に強い技術が十分に発達し、ブラウザ上でも2D/3Dのデザイン的な垣根はどんどんなくなってきている。僕らもお仕事として、どちらを作ることもある。
ただ、猪子さんの言うように、僕も3Dより2Dを作っているときの方が遥かに楽しいという感覚がある。WebGLを書いているときより平面のCanvasを書いているときのほうが楽しい。あと、僕は方向音痴なので、立体空間の認識能力が低いというのもあるかもしれない。
先日ローンチした onfadd では、そんな2Dでのモーションやギミックを突き詰めたクリエイティブを実現することができた。これは今までの演出系サイトの中でもかなりの自信作なので、是非一度ご覧いただけると嬉しいです。こういう2Dの演出を作ってるときは本当に楽しかった。何度も作っては壊し、作っては壊しを繰り返した難産な制作物だったけど、おかげで2Dでの演出スキルがグッとあがったように思います。そんなお仕事。