結婚式の余興演出って面白い仕組みだよなぁと前から思っていまして。何ヶ月もの日数と予算をかけて、友人のために奉仕するという行為がなんとも尊いなと。そして当然ですが全て無償で。無償の愛。これだけ美しい行為は現代社会においてなかなかない。
さて、そんなことを考えているとふと気になったのが、プロのクリエイターがプライベートの友人から余興演出を頼まれたとき、どんなもんを作るんだろう?ということです。特に、世の中でスタークリエイターと呼ばれている人たちがプライベートでこっそり作る制作物って、逆にすごく気になる。
佐藤雅彦氏、ラーメンズ、真鍋大度氏…、彼らにプライベートで余興演出をお願いするのは、する側としても普通は気が引けてしまいそうなので、ある種の鈍感さみたいなものも持っている必要がありそうですが。仮に彼らが小学校からの旧友に演出をお願いされたとき、どういった対応をするのだろう。
プロとして中途半端なものは作れないからと断るのか、もしくは短い時間と予算の中でできるものを器用にぱぱっと作るのか、はたまた断れない性格上請けてしまい、そしてものを作るとなった以上手を抜けないという性格上、結構本気でしっかりしたものを作るのか…これはかなりその人の人柄が出そうな案件ではないでしょうか。
とは言え彼らも長い人生の中で数回は友人の余興演出を作ったことがあるはずだと思います。プロのクリエイターとしては、そういうプライベートの制作物を見られるのは恥ずかしい部分もあるかと思いますが、だからこそすごく見てみたい。こっそりどこかにアーカイブされていたら高い値段を払ってでも見てみたいなぁと思ったのでした。