よく、「〜な気がする」という言い回しを使います。使うような、気がします。これはもうほぼ口癖といってもいいレベルのもので、かなり頻繁に使っています(ここは断言)。あとは、これに近いものでいうと「かもしれない」とか、いずれにせよ曖昧な表現を好んで多く使います。
なぜ、そんな風に言うのかというと、断言できないからです。どんなに可能性が高いことであっても、極力断言はしたくないと思っています。何かについて断言するということは、それ以外の選択肢を選択肢を断つということです。それが、自分の利になることを確信している人―たとえば詐欺師とか―は、「絶対」とか「必ず」とか、確信めいた言葉をよく使うイメージがありますが(あくまでイメージ)、こと普通の稼業をしている僕にとっては、選択肢は多ければ多いほどいい、そう思っています。
断言しない、つまり常に多くの選択肢を想定しておくということは、Web制作のディレクションにおいても必要な姿勢だと思っています。問題解決のための手段の引き出しはあればあるほど有利であることに間違いないし、それをいつも想定しておくことで、いかなる状況にも柔軟に対応できます。なにかについて断言しないということは、常にいろんな可能性を考慮しているということであり、それに対する「備え」の表れでもあるのです。
参照:たいていの物事はうまくいかない | ラキブラブログ – Lucky Brothers & co.
とはいえ、いつも自信なさげな表現ばかりだと周囲の人間は不安に思ってしまうこともあると思うので、ときどきは断言してみせるのもある種のテクニックのひとつかもしれません。