1ヶ月に1度くらいの頻度で、自転車屋にタイヤの空気を入れてもらうために通っています。とてもサービス精神の旺盛な自転車屋で、「空気を入れてください」とお願いすればすぐに空気を入れてもらえるし、チェーンのたるみやブレーキの緩み等の簡単な調整ならその場でちょちょっとやってもらえるのでとても助かっています。
そして昨日、いつものようにタイヤの空気入れをお願いしに行ったところ、ふと2名の客が目に入りました。パッと見た感じ20代後半くらいのカップル、もしくは夫婦らしき男女二人組。女性の方が自転車に乗って高さを吟味していたので、おそらくそっちの方が購入を検討していたのでしょう。
振り返ると、自転車を買うときって、いつも「はじまり」だったように思います。中学時代に少し自宅から遠い塾に通いはじめるとき、大学時代の入学直後、そして東京から鹿児島に引っ越した直後。その土地での生活のはじまりに、自転車屋の存在がありました。そこでは、そのときのライフスタイルや財布事情に合わせた自転車を買って、その自転車とともに日々がはじまります。自転車屋には、それぞれの「はじまり」があって、なんらかの期待と不安が入り交じる、そんな空気があるように思います。
自転車のようにわかりやすくなくてもいいですが、自分の仕事が誰かの生活の「はじまり」を後押ししたり、何らかの形で一助となればいいなと、そんなことを考えた週末。