「意識を変える」のではなく、「可視化して確認する仕組み」をつくる。

「あれをやりたい」「これをやりたい」と思っていても、なぜかその思いはいつのまにか薄れ、いつしか「あれ、結局どうなったっけ…?」となってしまう経験、まあ多くの人にあるんじゃないでしょうか。プライベートであれば、趣味で手を出したいと思っていたことや薄っすらほしいと思っていたもの、仕事であればその日のタスクや3ヶ月くらいの中期的な目標など、「目指していたはずなのに、いつの間にか意識外にいた」ということは防ごうと思ってもなかなか難しいものです。

「じゃあ、今度こそ!」と思って、やってしまいがちなのは「意識を新たにする」ということ。なんだかシャキッとして、しばらくはその気になっていい調子なのですが、それも長くは続きません。いつしか、最初と同じような状態に陥ってしまいます。「意識を変える」というのは、それだけ簡単だからこそ即効性があって、自分の行動も変わったものと誤認してしまいがちです。実は、ちょっと長い目で見ると、頑張って意識を変えたところで、結局なにも変わっていないことのほうが多い。

…と、つらつらとそれっぽいことを語ってしまいましたが、まさにいま僕自身が「どうしようかな」と考えていることです。で、いろいろ考えてみたのですが、何かを意識して変えたいと思ったときに有効なのは、意外に「紙に書き出すこと」なのではないかと。ペンを使って紙に書き出し、それを部屋に貼り付け、毎日読む。たぶん大事なのは、ちゃんと文字に残しておくことで、ちょっと面倒ですが、これくらいのステップを毎日踏んでいかないと、人の行動なんてそう簡単に変わるものではないような気がするのです。

そう思ってここ最近はじめたのは、部屋の壁にポストイットでいろんなテキストを書いて貼り付けること。そして、毎日これを見ることです。例えば、「歯磨きをしているときにポストイットを読む」ということをルールにしてしまってもいいかもしれません。それくらい、ガッチガチに行動を縛らないと、人は忘れ、怠惰な方へと流れていきます(「人は」なんて大きな主語で生意気なことを書きましたが、僕の場合はそうです)。こうして、目標などを可視化し、確認する仕組みづくりまでしてはじめて、すこしずつ意識が変わっていくんじゃないか、という実験です。

なんだか受験勉強みたいな気分ですが、自分の意識をハックしているような感覚があってちょっと楽しいので、「おもしろそう」と思った方はぜひ試してみてください。なにか、助けになるかもしれません。

 

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