今日は素敵な故事成語を知りました。「人間万事塞翁が馬」という言葉です。
上の岡田監督の記事から言葉の意味を引用すると、
中国の城塞におじいさんがいて馬を飼っていたと。馬は当時貴重なものだったのですが逃げてしまった。周りの人が「おじいさん、大変な災いでしたね」と言ったら、おじいさんが淡々と「いやいや何を言う。この災いがどういう福をもたらすか分からん」と言っていたら、逃げた馬が雌馬を連れて帰って財産が2倍になった。
「おじいさん、良かったですね」と周りの人が言ったら、おじいさんが淡々と「いやいや、この福がどういう災いをもたらすか分からん」と答えたら、連れてきた馬に乗った息子が落馬して足を悪くした。「いやあ災難でしたね、おじいさん」と周りの人が言うと、またおじいさんは「いやいや、この災いがどういう福をもたらすか分からん」と。そして、戦争が始まって、村中の若者が駆り出されて全員戦死したのですが、その息子は足を悪くしていたので、戦争に行かずに生き残ったというように話が続きます。
とあります。僕はこの言葉の持つ意味にすごく共感したのですが、それもそのはず、この言葉の意味で語られている内容は、僕がちょっと前に書いた以下のブログの内容とほぼ一緒だったのです。
話の内容を要約すると、その瞬間だけで見るとすごくラッキーなことが起こっていたとしても、しばらく時間が経って振り返ってみるとその出来事が後の不運をもたらしてしまった、となる可能性もあるし、逆にあまりうまくいかないことが続いたとしても、数年後にそのときの経験が活きて良い出会いに巡り合うこともあるんだよ、みたいなお話です。僕はこのことわざを知らずに、自分の経験則からなんとなく感じていたことを文章にして上のブログを書いたわけですが、数千年前の時点から中国人が同じようなことを考え、ことわざとして成り立たせていることにも感動を覚えました。結局、何千年と時を隔てたとしても、人間が普段生活していく上で感じる人生観みたいなものは不変なんだな、と。
また、こうして自分がぼんやり考えていたことに対して、第三者が同じような内容を語っているのを見ると、やっぱり自分の考えは間違っていなかったんだなという確信が沸き、その持論がより確固たるものに近づきます。岡田監督もこのことわざを座右の銘として掲げているようですが、僕も自分の中で時折思い出す言葉として持っておきたいと思います。
上の岡田監督の記事、他に書かれている内容もすごく良かったので、是非読んでみると良いと思います。それでは!