たとえば媒体はなんであれ、他人の意見に対して「それは違う」「ありえないでしょう」とか、無意識に批判したくなったりするときがあるとします。
まあ、そういうときに何も考えていないと思ったことをそのままツイートしたりしちゃうんですが、実は「なんとなく否定しておきたい」という感情が働くときは、たいてい問題を抱えているのは自分の方だったりします。
そういうときは、なにかうまくいっていなかったり、自分のなかで歯車がうまく噛み合っていないときである可能性を疑ったほうがいい。極めて個人的な経験ですが、そう思います。解決を外に求めるのではなく、内省的になった方が話が早いことが多いです。
これは逆に言うと、バロメーターとしてもうまく使えるということです。「とりあえず、なにか一言言っておきたいぞ」という状態に陥ったら、すぐにそれが異常だということに気づき、最近の自分の姿勢や言動を正すきっかけにもなります。
「他人への不寛容は自分の落ち度からくる」というのは、経験上そう外れてはいないと思うので、いつも頭の片隅にいれておきたいなと。そうすることで、別の他人に対して不寛容な他人を見て、その原因がどこにあるかが察しがつきやすくなる、そんな効能も期待しています。