クライアントワークを楽しむために求められることとは?

今日、こんなツイートをしました。

「鍛造」とは、金属の塑性加工の一種です。熱した金属にハンマなどで打撃を加えると、金属を構成している結晶構造が整い、強度が増します。主に、強度を増すということと、加工物の形状を変えるというふたつの目的で行われる加工法です。

金属を「鍛錬」するから、「鍛造」と呼ばれており、日本刀などはこの鍛造によって作られることが多いです。

▼こういうやつ

で、冒頭のツイート。

クライアントワークをおこなうと、制作者の意図しない方向に話が進んでいくことがあります(それが想定内か想定外かというのは、その状況や制作者のスキル次第です)。そうなる理由は、「ちゃんとクライアントに用件が伝わっていなかった」とか「クライアントの担当者が交代した」とか、まあいくらでも考えられます。Web制作を経験したことがある方なら分かることだと思います。

例えば、打ち合わせのとき。そういうふうに自分の意図とは違う方向に物事が進みそうだったり、意見が否定され覆されそうになったときの対応・姿勢は人によって差が出るところです。ある人は、なかなか曲げようとせずに長時間説得を試みたり、ある人は「仕方ない」とあきらめ意見を飲み込んでしまったり…。

個人的には、こういう場面で卑屈になったり投げやりになったりするのではなく、逆に前のめりに「じゃあ、次はどういうアイデアで交わして、よりよいものにできるだろうか?」と考えられるディレクターでありたいと思います。この姿勢こそがツイートにも書いた「鍛造」的な発想で、アイデアを覆されたり否定されても、それを受けてまたさらに粘り強さを増すくらいの姿勢でいたいな、と。

詩人・ポール・ヴァレリーが「アイデアいっぱいの人は深刻化しない」という言葉をのこしたそうですが、これは本当にそうだなと。よくない状況や思わしくない状況に陥りそうなときほど、アイデアをひねり出し、その状況を楽しむこと。これは人生を、少しでも「ごきげん」に生きるためのひとつのヒント、いやテクニックだと思います。

 

つぎの日 やっぱり自分たちのトンマナだと作りやすい

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