伝聞は「話半分」で聴け。

先日、とあるきっかけでショップで働いている方と一緒に食事をする機会がありました。

お店やお客さんに関するショップのお話をひとしきりうかがった後、ついこんなことを口走ってしまいました。「いやーでも、ぶっちゃけショップの店員に話しかけられるの好きじゃないんですよね」と。「口走ってしまった」と書いたのは、ショップで働いている方に対して直接そんなふうに言ってしまったことを猛烈に後悔しているためです。

そんな質問に対し、その彼女は「正直、こちらだってそうだ」と。店員も店員で、仕事だからそうしているだけであって、別に好んで客に話しかけているわけではないと。なるほど、たしかに。その方いわく、僕が発した「ショップ店員に話しかけられることは好きじゃない」という物言いはよくあることのようです。「はいはい、またそれね」と。いわば、「あるある」みたいなものでしょう。

このケースは、まだ間に誰も介することなく、直接意見を言い合えたからまだよかった例です。そんなに珍しいやり取りでもないと思います。

本当に気をつけないといけないのは、とあるAさんについて、BさんとCさんの意見を自分が間に挟まって聴く場合。Aさんに対する意見が、BさんとCさんで全くちがう、なんてことを地方に移住してきてからよく経験するようになりました(別に地方に限った話ではないと思いますが、個人的な感覚としてそういうことが増えたように感じています)。コミュニティが狭いから、そういう特定の人に対する話題になりやすく、耳にしやすいからということが理由なのでしょう。

そんなとき、いつも、誰に対する他者の意見も「話半分で聴く」ことができるような人間でありたいと思います。つまり、見聞を過信しない、ということ。実際に見聞きし、体験しインプットした一次ソースに勝る情報源はありません。にも関わらず、他者の意見を鵜呑みにし、意見を固めてしまうことは、その人を自分なりに的確に捉えることを半ば放棄しているとも言えます。

 

「話半分で聴く」というと、すこしネガティブなイメージのあるワードのように思いますが、正しく「話半分で聴ける」人ほどリテラシーの高い人は存在しないのだと考えます。

 

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