Nike「future of air」のクリエイティブを見て

先月あたりにローンチされていたNikeの「future of air」のWebサイトがギャラリーサイト各所で取り上げられてて、見てみてると以前チェックしたときよりも更にアップデートされていました。

サイト全面に使われているシェーダーのインタラクション、sound cloudのウィジェットをトランスフォームさせる演出、スクロール制御のギミックなど、いずれをとってもWebクリエイターが作るWebではないですね…。クレジットを調べてみると橋本麦さんが関わっているそうなのですが、なるほど流石という感じ。

僕は橋本麦さんという映像クリエイターを、Adobe FITCというイベントにて知りました。真鍋大度さんイチオシの若手クリエイターという前振りから入り、「ルックを考える」というテーマでプレゼンテーションをされていました。すごくざっくり言うと、近年のクリエイティブシーンって技術や手法に比重が置かれすぎていて、そもそもパット見の印象がどうなんだっていう“ルック”についての議論がほとんどされないよねって話でした。(詳細はSlideshareの資料にわかりやすくまとまっているのでそちらを参照ください)

同世代でありながら、シーンを俯瞰的に捉えられる審美眼やクリエイターとしてのポジション取りの上手さ、そして「ハッカーになろう」を地で行くようなエンジニア顔負けのハイレベルな実装力など、様々な能力値に圧倒されたのを覚えています。クリエイターの世界にはこんなすごい同世代がいたのかと、まともに勝負しようとしたら大変なことになるなぁと考え、イベント直後に自分のキャリアプランを見直しました。本当に(笑)

彼の作る作品は毎回作り方に発明があって面白いですし、ルックも綺麗です。いつもポートフォリオのアップデートを楽しみにさせていただいています。あと、この「ルックを考える」の登壇の後あたりから、若手デザイナーの人たちがやたらルックという単語を多用するようになった気がします。

つぎの日 本で読んで、追体験して、はじめて「分かる」。

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