この世には「◯◯界の父」と呼ばれる方々がいます。
例えば「自動車産業界の父」と呼ばれるアメリカのジェームズ・スターレーや、「日本プロレス界の父」と呼ばれる力道山などがその代表例でしょうか。
この「◯◯の父」という称号は、多くは、その業界・産業に精通し、後世への伝説的な功績を残した方に送られるものです。なかには、「生まれたからには、『◯◯の父』と呼ばれるくらいの成功を収めたい」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
また、この「◯◯界の父」以外にも似たニュアンスの言葉があります。それが「◯◯以後、◯◯以前」という表現。これも、その人が登場する前と後で業界自体の様子ががらっと変わった、といった功績を残した方に送られる言葉です。
この表現を見た時に真っ先に思い浮かべたのが、お笑い芸人のダウンタウンです。
お笑いが好きな方はご存知かと思いますが、日本のお笑いシーンはダウンタウンの登場によって大きく変わりました。詳しくはここでは省きますが、ダウンタウン以前とダウンタウン以後では芸人がつくるネタのテイストに変化が起き、そのほとんどが「ダウンタウンっぽいネタ」になったとまで言われたりもします。
そのため、、日本のお笑い界では「ダウンタウン以前、ダウンタウン以後」という表現が生まれました。
この、「◯◯以前、◯◯以後」という表現はさまざまな業界で存在しており、実は鹿児島県においても「イラスト業界」において、大寺聡さんという方が、その活躍・実績が認められ、「大寺聡以前、大寺聡以後」と言われることがあるそうです。
自分が携わる業界や趣味の世界において、「◯◯界の父」や「◯◯以前、◯◯以後」と呼ばれるような方々について調べてみるとおもしろいかもしれません。そこには必ずなにかエポックメイキングな出来事や取り組み、手法などが取り入れられており、いまにつながる大きなヒントが得られるかもしれません。