エウレカの赤坂さんがIVSに登壇されたときのお話の中で、若い会社は「小さな成功体験を積み重ねることがとにかく大事」だというお話があります。僕はこの言葉を聞いて深く膝を打ち、以来意識するようになりました。
創業間もない会社にとって最も大切なのは、収益や仕事の順調具合よりも、経営者が持つ高水準のモチベーションだと思っています。一番パワフルなガソリンになるのはやっぱりそこ。つまり、いかにして高いモチベーションの状態に持続性を持たせられるか、というメソッドが重要です。
弊社は役員が2名いながら、半年間高い状態のモチベーションを自然に維持し続けることができています。まだ高々半年しか経っていないからと言ってしまうこともできますが、1つ要因として言えるのは、冒頭にある「小さな成功体験を積み重ねる」仕組みが日々の習慣の中に組み込まれているからだと思います。つまり、このブログであり、毎日の日報が、それにあたります。
弊社メンバーが毎日書いている日報は、並行して進む案件の進捗状況をとりこぼすことのないようにまとめたり、共有したり、得られた知見をチーム内に蓄積するといった効用があります。目的別に見るとこのように多岐に渡りますが、その基本的な作業は、「今日やったこと、学んだことを書き起こす」というシンプルな行為に他なりません。シンプルでありながら、毎日ちゃんとこうして文章に書くことで、自分は今日これだけのことをやったんだ、と振り返ることができます。書くことが多い日もあれば少ない日もありますが、昨日よりもマイナスになることはありません。このように、昨日より今日、今日より明日と少しずつ前に進んでいる感覚を得ることが大切なのです。
イチロー選手は、打率よりも安打数の方を大事に考えていると言う話を聞いたことがあります。曰く、「打率は上がったり下がったりするものだから、毎日試合が終わる度にそれに一喜一憂していたら気が持たない。安打数は積み重ねだから、いつも前を向いている感覚でいられる。」といった主旨の内容を話していました。まさにこれと同じ話だと思います。
日々の中でモチベーションの移り変わりが不安定な方は、是非「小さな成功体験を積み重ねる」仕組みを、毎日の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。今日はこれをした、こんな学びがあった、と振り返るだけで、前向きさが変わってくるはずだと思います。