70分遊び放題で3100円のVRアミューズメント施設「VR PARK TOKYO」に行った感想。

先日、渋谷の宇田川町に2016年12月にオープンした「VR PARK TOKYO」に行ってきました。VR自体は体験したことはあったのですが、VR PARK TOKYOのようなアミューズメント施設でちゃんとお金を払って遊んだのは初めてです。

そこで、感じたことを書いたのが以下のツイートです。今日はこのツイートについてもっと詳細に書いてみようかなと。

1.コンテンツのクオリティは確実に上がっている。

これは間違いないと思います。特にグラフィックと、デバイスの多様性はめきめき進歩していると感じます。実際にVR PARK TOKYOでは、両手に剣と盾を持ってモンスターを倒すゲームや、銃型のコントローラーでロボットを倒すゲーム、絨毯の上に乗って冒険するゲームなど、内容も多種多様でした。

実は、VRコンテンツにはこれまでいくつか触れてきました。なかでもいちばん古いのは、蔦屋家電で体験したコンテンツ。たしか、森の中を見渡せるというだけのコンテンツだったように記憶しているのですが、正直なところ、そのときは「あっ、VRってこんなもんなんだ…」とすこしがっかりしたのを覚えています。

それから、2年近くが経ち、めちゃくちゃびっくりするほどとまではいきませんが、着実に質は上がってきているように思います。実際に、いまのコンテンツは遊んでみてちゃんと没頭できるんですよね。それまでは無理して自分から没入していかないとうまく入り込めないくらいのクオリティでしたが、いまはその域は超えて、しっかり没入感を楽しませてくれます。

2.運営が大変そう

これは実際にVR PARK TOKYOに行ってみないとわからないことだったのですが、スタッフが結構多いです。

いわゆるゲーセンみたいに、アーケードゲームがそのへんにでーんと置いてあって、客に対して「さあご自由に」みたいな感じではなく、ちゃんとスタッフが一人ひとりの客に応対しています。なので、イメージ的にはゲーセンより、遊園地に近いかも。

ゆえに、運営が大変そうです。VR PARKには、しっかりと研修をそれなりに受けてきたであろうスタッフが10数名程度います。1つのセッション(VR PARK TOKYOでは自由に遊べるのではなく、70分を1つの単位とし、時間割が決まっており、予約制で遊ぶようになっています)で客がだいたい2〜30人程度いたので、だいたい客3人に対して1人のスタッフがいないと、施設としては成り立たない印象を受けました

現状の、VRのゲームは、実は結構スタッフ主導の面が大きいです。というのも、客はVRゴーグルをはめて世界観を受け入れるのに精一杯で、VRのコンテンツをちゃんとコンテンツとして楽しむには、かなりアシストが必要なんですね。

たとえば、「ライフポイントがけっこう減ってきているので、気をつけてください!」とか「後ろに敵がいるので、倒してください!」とか、そんな感じで、けっこう客をアシストしてくれます。実際に遊んでみると、これがないと意外ときつい。一瞬なにをどうしていいかわからないときもあるいくらいです。

なので、入場料が70分3100円と少し高いのですが、いわゆるゲーセンに比べて人件費がかかるのでそこが割高になっているんだなぁと。そのおかげか、VR PARK TOKYOのスタッフはかなり優秀っぽくて、装置の解説から、ゲームへの導入、プレイ時のアシストなど、それぞれの持場で完璧にこなしており、その点はレベルの高さを感じました。

3.遊んでいるのを見られるのは恥ずかしい

これは、実は盲点であり、VR×エンターテインメントの普及においてかなり重要な課題になるんじゃないかと思う点です。

剣と盾で襲いかかるモンスターを倒しまくるゲームがあるのですが、正直、客観的に見たらめちゃくちゃダサい。グリーンバックのステージで、何もない壁に向かって、突っ立ってひたすら剣(っぽい謎のコントローラー)を振り回している姿は、知らない人に見られると結構恥ずかしいと思います。

少なくとも、「VRで遊んでいる姿」=「イケてる」という構図とはほど遠く、そこにいたるまでにはかなり時間がかかりそうだなと感じました。もちろん、PSVRのようなコンシューマ向けのゲームであれば話は別ですが、アーケードゲームであれば地味に重要になってくる点だと思うので、ここは気になるところです。

4.ゴーグルが重いのは相変わらず

これはずっと感じていたのですが、やっぱり相変わらずVRゴーグルは重いです。

特に僕はメガネユーザーなので、メガネの上にゴーグルをかけなくちゃいけないのですが、そうすると耳と鼻、目のまわりへの負担が大変なことになります

また、重くてちょっと激しめに頭を動かすとずり落ちてくることもあるので、場合によっては手でゴーグルを抑えなくちゃいけないケースも出てきます。そうなるとちょっとしんどい。気持ち的に、「もう、終わらないかな?」というモードに変わっちゃいますね。

とはいえ、この点は、今後もどんどん改良が進んでいくのだと思います。その昔、肩からぶら下げて使用していた携帯電話のように、5〜10年もすれば、いまでは考えられないくらいのサイズ・フォルムになっていることでしょう。

 

以上、僕がVR PARKで遊んで感じた感想です。総合的には「普通にエンターテインメントとしては新鮮で楽しい。ただ、3,100円はちょっと高いし、2回目はない」みたいな感じですね。

「VRっていまどんな感じになってるの?」と、技術の発展が気になる方にはぜひオススメです。

 

 

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