「育ちが良い」の意味

「育ちが良い」ってちょっと不思議な言葉ですよね。単にその人がお金持ちの家で育ったかどうかだけでなく、振る舞いやマナーの丁寧さ、人当たりの良さといった、総合的な人間力の高さを指して使われることが多いと思います。

 

一方で、「育ちが悪い」という言葉が使われるシーンを思い返すと、振る舞いやマナー、言葉遣いなどの問題を主に指していて、性格面の問題に関してはそれほど含まれていないことが多いと思います。つまり、「育ちが良い」という言葉と「育ちが悪い」という言葉の持つニュアンスは、180度反対のベクトルを向いているわけではなく、ちょっとだけズレてる、というのが感覚値としてあります。

 

なぜこの言葉について考えたかというと、年を重ねるごとに「育ちの良い人」の周りに人は集まるなぁと感じる場面が多くなってきたからです。中高生の頃は、単純に声の大きい人やファッション性の高い人の周りに人が集まりますが、30歳を超えてくると、背筋がシャンとした身なりの良い人が慕われるようになる。特に大きな組織の中で早く出世するような人は、育ちが良くて素直な人が多い。

 

最近の芸能界でわかりやすい例だと、DAIGOさんなんかはまさにそのパターンかと思います。テレビにおけるキャラクターでも愛嬌があり、敵を作らない。また、結婚披露宴でも数々の大物アーティストを招いたことで話題になりました。あれは、DAIGOさんの育ちの良さから来るトゲのなさ、人懐っこさを表す良いエピソードだなと、強く感心しました。

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