強みやできる範囲、規模感は全く違うにしろ、やはり同業他社というのは気になるものです。
編集プロダクションならその他の編集プロダクションが、広告代理店ならその他の広告代理店の動きは、なんとなく気になったり動向を追いかけてしまうものなのではないでしょうか。
僕らがいま軸足を置いているウェブ制作会社においても同じです。毛色や得意分野は違うとは言え、どんな会社があるのか、そしてそれらの会社がどんなことを日々発信しているのかということはとても気になります。
そのなかで、とりわけ都内においていま僕が最も気になっているウェブ制作会社が、株式会社ベイジ(baigie inc.)という会社。下北沢にあるウェブ制作会社なのですが、一言でいうとすごいキレッキレなんですね。「キレてる」というイメージが伝わるかどうか微妙なところですが、とにかくキレてる。
そう感じた一番大きな理由が、「ベイジの日報」です。
ベイジでは社員が毎日「日報」を書いているそうなのですが、それをそのままコンテンツにしてしまったのがこの「ベイジの日報」です。
私たちの会社では、日報を提出するようにしています。日報では進捗報告などは行わず、その日感じたことを、各々が自由に書いています。
日報を書く習慣がなかった社員は、最初は少し苦労するようです。しかし不思議なもので、もともと文章を書くのが苦手であっても、毎日続けていると、自然に書けるようになってきます。そして、半年もすると、なかなか良いことを書くようになります。
メールやドキュメントを作ることが多いWebの仕事において、ちゃんと文章を書けるというのは、大きなアドバンテージになります。日報の習慣は、こういったスキルアップにも一役買っているようです。
特に、これまで読んだなかで一番参考になったはこちら。
参考:制作会社がクライアントに切られてしまう一番の理由とは?
私たちの会社はWeb制作会社である。その仕事の中で求められる技術的な側面は、Webの世界でしか通用しないものかもしれない。しかし、仕事の中で求められるリーダーシップの基本的な姿勢は、Webとは関係なく、どんな仕事でも普遍的に求められることではないかと思う。だからこそ、単に日々の業務をこなすことだけを重視するのではなく、もっと長い目で見たときに、「ベイジで仕事をしていたので、どこに行ってもそれなりに通用するリーダーシップが自然と身に付いた」と社員に思ってもらえるような、そんな会社にしたい思っていたりする。
これは、ウェブ制作に関わる人なら、一度は読んでおいた方がいい内容だと思います。
ウェブ制作会社のイメージって、そのほとんどが自社サイトの印象や普段の制作実績から得られるものがほとんどだと思います。けれど、ベイジは「ベイジの日報」というコンテンツだけで「キレてる」と印象を与えられる稀有な制作会社だと思います。
どんな業界であれ、発信することととそれを続けることの重要性を感じます。