昔からテレビが好きで今もよく観ているのですが、昨日たまたま観た関ジャニ∞というアイドルグループが出演している番組で少しタメになる話があったのでメモがてら書き残しておきます。
企画の趣旨はちょっとややこしいので省くんですが、要するに関ジャニ∞のメンバーのうちのとある方が「飲食店などで、店員の名前を積極的に呼ぶ」というようなことを話していました。
例えば、レストランや居酒屋で食事をするとき、その人は店員に対して「吉田(仮)さん!」のように名前で呼びかけるというんですね。
そうすることで「店員」と「客」のコミュニケーションではなく、「吉田さん」と「自分」という、次元の違うコミュニケーションになるため、応対のしかたが変わるのだと、その方は言います。要は、名前じゃない呼び名で呼ぶよりちょっとサービスが良くなる、のだと。
これには、「なるほど…」と思いました。
以前、名著と言われる『人を動かす』を読んで大変に感銘を受けたのですが(「名著」と言われる本って、本当にそのとおり名著ですよね。読んで損をした試しがありません。)、その中に「人の名前を呼ぶ」という教えが記されていました。
名前というのは、その人にとって「最も関心のある大事なもの」で、呼ばれて嫌な気分になる人はいない、からだそうです。たしかに。
この本を読んでからは、僕個人も以前より積極的に文頭に「◯◯さん、」と付けるようになったのですが、確かにそれまでより気持ち円滑なコミュニケーションが取れているような気がします。あと、何より自分も気持ちがいい。
特に日本人の気質なのかもしれませんが、面と向かって「◯◯さん」というのはなんだか気恥ずかしい。人見知りの小さな子どもが「ねぇねぇ」などと呼びかけてくるのもそういう理由からでしょう。
もちろん大人もそうで、会社のような公の場でも「あのさぁ」とか「ねぇ」と最初に呼びかけてくる人は多いように思います。これが良い/悪い、という話ではなくたぶん日本人の性質なのだと思います。
ただ、呼ばれる立場で考えると、「店員さん!」とか「すみませーん」のように呼ばれるより自分の名前で呼ばれた方がはるかに嬉しいものなんですね。(「いや、自分はそうは思わないけど…」という人もなかにはいらっしゃるかもしれませんが、プラスにはならずとも特にそれがマイナスな印象を与えることはないと思うので問題ないと思います。)
「人の名前を呼ぶ」は、コミュニケーションにおける基本中の基本なのですが、これを店で店員に対して実践している人はなかなかいないのでこれから意識して取り入れてみようと思います。