美容院に行くと、毎回会話に困ります。
いわゆる「コミュ障」ほど他人とのコミュニケーションに自信がないわけではないのですが、髪を切ってもらっている間に美容師と話すのはなんだか難しい。そもそもこちら側は丸腰ですし、ただ座ってじっとしているだけ、という状況が苦手というのもあります。
ひとつの手段として考えられるのは、「完全に黙ってしまう」というもの。「あなたと話す気はありませんよ」というオーラを醸して、相手とのコミュニケーションを一切放棄してしまうという方法です。これは、コミュニケーションをとらないという究極の手段なので、楽といえば楽。けれど、ずっと黙っているのもそれはそれで苦痛です。「一切喋らずに1時間程度過ごす」よりは、なんとか楽に話を進める方法を模索するほうがハードルは低そうです。
そこで考えたのが、「逆に質問攻めにする」という方法です。
僕は美容院に行くと、どんな方が担当になっても毎回同じ質問をするようにしています。そのため、「なぜ美容師になろうと思ったのか?」「この時間帯のこの店の混み具合はいつもこんな感じなのか?」「髪を濡らすのとそうでないのと、どちらが切りやすいか?」など、性別や年齢問わず、「美容師」であれば誰にでも答えてもらえそうな質問を選んで問いかけています。そこから、回答に応じて会話を広げて展開していきます。その他、以下のような質問をすることが多いです。
・ハサミはいつも何本くらい持っているか?
・「QBハウス」のような、新業態の美容室についてどう思うか?
・店に置いてある雑誌は誰が選んでいるのか?
・主にどんな年齢/性別の客が来るか?
実はこれ、美容院以外にも使えます。初対面の方や、社交場で会話に困ったとき、「とにかく聞いてみる」ということをオススメします。そうすると、会話の糸口が見え、なんとかなることが多い。これはいろんな書物に書いてあることなのですが、やはり人間自分が関心を持っている事柄について聞かれて、回答する苦手だったり、嫌いな人はほとんどいないのだと思います。
ただ、ひとつ気をつけないといけないのが、その担当者が2度目だった場合です。この場合には一切通用しないので、気をつけたほうがいいですね。