できるだけ、自分の考えを保留できるのが理想的な状態ではないかと思います。
何か画期的なサービスや仕組みが登場したときに、それが賛否両論を巻き起こすものであれば多くの人は賛成か反対かどちらの立場につきます。中には、「これについて賛成/反対しないような人は◯◯である」というレッテルを貼る行為も見受けられるようになるでしょう。具体的には、原発とかベーシックインカムとか、そういうものを想像してもらえると分かりやすいと思います。
そこで極端な主張をしたり、過激な意見を述べることは、それはそれで何らかの魂胆があってのことなのでしょうが、未だ明らかになっていないあらゆる可能性を無視して、賛成か反対かのどちらかの立場を取る必要はあるのでしょうか。いずれにせよ、すぐに「これはこうだ」と決めてかかるのは理不尽だと思います。
なにか新しいものが登場したときは、それによって起こる様々なことをできうる限り想像して、予測したい。つまり、あらゆる条件を考慮したいということですね。おそらく、本当にそうした可能性を考え尽くすと、結果的には「どうなるか分からない」という結論が導き出される場合もあるかもしれません。けれど、それはそれでいいのだと思います。
物事を常に多面的に見るということと、抽象的に捉えるということは、いつも意識していたいと思います。